naokichiオムニバス

68歳、ヴィオラ弾き。ビール大好き。毎日元気。

7月場所13日目~白鵬、大鵬に並ぶ45連勝

鶴竜がいい動き。もろ差しから旭天鵬を寄り切って2ケタ。三役復帰のためには、残り2日さらに上積みしたいところだ。

ともに三役昇進を目指す栃煌山阿覧の一番は、阿覧が左に変化。変化した阿覧、食った栃煌山、ともに大きく落胆させられる相撲だった。
特に阿覧だ。これで6日目から8連勝で9勝目だが、こういう相撲が混じると、値打ちは大いに下がる。
数字の面だけで言えば、新三役が近づいたことは間違いないが、これでいいのか、と言う他ない。

負け越して平幕陥落となる栃ノ心が、久々にこの人らしい相撲。右四つから吊り寄り。最後は上手投げで時天空を破った。阿覧とは対照的な内容。

2敗の豊真将稀勢の里を押し出して、白鵬の今日の優勝決定を阻止。
豊真将はよく前に出るいい相撲だったが、それにしても稀勢の里の相撲が悪すぎる。平幕の好調力士を迎え撃つこういうカードでは、さすがに関脇と言わせるような相撲をとらねばならないはずだが、それが何の抵抗もなく下がるだけの負け方では、あまりにひどい。
6勝2敗からこれで5連敗。2ケタどころか勝ち越しも危うくなってきた。とにかく、星数の話以前に内容が悪すぎる。言い飽きたが、こんな相撲をとっているようでは、大関候補とはとても呼べない。

把瑠都日馬富士は、動きのよさに差。中に入ろうとする日馬富士把瑠都が突いて許さないという展開だったが、把瑠都の突きがいかにも不徹底。今場所の把瑠都の相撲はどうも漫然としていて厳しさに欠ける。どうしたいのかがわからない相撲だ。
動きに勝り、相手をよく見ていた日馬富士が、把瑠都の左かいなをたぐって後ろを向かせた。

さて、いよいよ大鵬と並ぶ45連勝がかかる白鵬は、琴欧洲との対戦。相撲内容の落差が激しい琴欧洲だが、むしろそれだけに、いい方の琴欧洲の相撲が出ればあるいは、との期待は持てるところだった。実際、昨年5月場所で白鵬の連勝記録を止めた実績もある。
時間いっぱいから、白鵬が珍しく立ち渋って待った。さすがにプレッシャーがあるのかと懸念したが、二度目に立ち上がるとまったく問題なし。
接触した瞬間にいい位置の左上手をとり、右かいなは返して琴欧洲に上手を与えない。今日の琴欧洲は平凡な方の琴欧洲だった。常に先手で動いたのは横綱。最後は上手投げであっさり決めた。
これでとうとう45連勝。大鵬に並んだ。
相撲内容がずいぶん持ち直してきた。

全勝 白鵬
2敗 豊真将

優勝は99.9%白鵬で決まりだ。残り2日でこの2差が詰まり、決定戦になることはまず考えられない。
とにかく、来場所以降の相撲観戦の興味のためには、何としても残り2日、白鵬には勝ち続けてもらいたいところだ。
残る相手は、明日日馬富士、千秋楽把瑠都白鵬が調子を戻してきただけに、3場所連続全勝優勝の可能性は高いと思う。
一矢報いるとすれば、ここへきての内容のよさから、日馬富士の方だろう。もともと白鵬としてはとりやすい相手ではないし。
さて。