naokichiオムニバス

68歳、ヴィオラ弾き。ビール大好き。毎日元気。

11月場所14日目、ひとこと

豊響が11勝目。来場所の再入幕は間違いない。早く上位に戻ってきてもらいたい。

豪栄道も11勝目。明日勝てば、来場所は一足早く上位に戻れる。

さて、今日ともかく言いたいのは琴欧洲だ。
德瀬川にもろ差しにまきかえられたところを、前に出て投げられた。
今場所に限らず何度こういう相撲を観ただろう。
何故、この人は学習しないんだろう。師匠は何を指導してるんだろう。
有利な体勢を作れない時、不利な形に組まれた時、どうしてこの人はそのまま腰高で前に出るのか。
不利になったなら、地力に勝るのだから、動かずにじっくり構えて、体勢を立て直して攻める。そういう当たり前のことが、何故できないのか。
まずい形になったことがわかって、何かされる前に勝負をつけようという気持ちなのだろうか。だとすれば、それは自分の地力に対する過信だ。下位相手であっても、対戦相手に対する心構えとしては間違いだろう。
こういう相撲が直らない限り、この人はこのままだ。大関として2ケタの勝ち星を安定してあげることも難しい。

さて、優勝争い。今日は1敗と2敗の対戦が2番組まれた。

まず、豊ノ島が、立ち合い魁皇にすぱっともろ差し、前に出ておいての肩すかしで、今場所何かがついていると思われた魁皇を、翻弄した。
まあ、番狂わせとは言いづらい一番。

これで、豊ノ島との直接対戦がない白鵬としては、どうしても負けられなくなった。
しかし、さすがに白鵬も引き締めた相撲。厳しい立ち合いからすばやく左上手をとって、把瑠都に完勝。

今場所は、白鵬の連勝ストップで混戦になったが、大関が二人ついてきたので、昨日も今日も、優勝争いに直接関係する横綱大関戦となった。これ自体、値打ちのあることだった。

2敗でそれなりの調子の把瑠都は、今場所の白鵬にとっては一番の強敵と思ったが、相撲にさせなかった。
昨日、今日、さすがに白鵬の相撲も厳しかった。

さて、これで優勝争いは、1敗を守った白鵬豊ノ島の2人に絞られた。

豊ノ島は、横綱大関戦は組まれず、しかし、今場所の殊勲者、稀勢の里との対戦。
いい取組編成だと思う。

白鵬は、今日情けない負け方をした琴欧洲だから、問題はないだろう。

決定戦の可能性も充分ある。
本割で対戦していないだけに、決定戦でとなれば、豊ノ島は失うものなさで気合いが入る反面、白鵬には負けられないプレッシャーもかかるだろうが、ここにきて白鵬の相撲に厳しさが戻ってきているので、まあ、順当な決着で白鵬の5連覇か。

前にも書いたが、2日目に連勝記録がストップした白鵬が、残り全部を勝って14勝となれば、そのことには大変値打ちがあると思う。
確かに、ここまでの相撲内容はよくない日が多かった。しかし、そこをしのいで、連勝ストップ以後まったく負けなかったとなれば、来場所以降、本人の自信になるだろう。
双葉山は69連勝でついえて3連敗。大鵬は45連勝でストップした後、2日は勝ったものの、休場している。
連勝ストップの一番だけで、あとは勝ち続ける、というのは大変なことなのだ。
明日の本割りで勝ち、かつ決定戦を制して5連覇、となれば、これは70連勝を達成したのと同等の価値があると、私は思う。

さて、どうか。