naokichiオムニバス

69歳、ヴィオラ弾き。ビール大好き。毎日元気。

9月場所10日目の土俵から

栃乃若が、堂々たる相撲で雅山を寄り切った。
雅山の力に陰りが見えている中とは言え、力がついてきたことを感じさせられる。

臥牙丸に投げがあったとは。
豪栄道としては、相手に突かせずに組み止めて、さあ、投げてやろうと思ったところのはず。先に投げられたのはショックだろう。

隠岐の海嘉風に動かせておいて、という相撲。
もう少しの地力がついたら、懐の深さはさらに生きるはずだ。近く大化けの予感。
相撲の安定感が出てきているのがいい。

鶴竜豊真将は、いい相撲だった。今日一番の相撲。
攻防があったし、互いの持ち味が存分に出た。
豊真将の攻めが光ったが、前に出る時に、腰を寄せることができていれば、そのまま勝負をつけられただろう。
鶴竜が逆転できた余地はそこにあった。
何はともあれ、鶴竜としては、勝って5勝5敗の五分に戻せたのは実に大きい。

1敗同士、関脇同士の琴奨菊稀勢の里は、過去22対11とダブルスコアで琴奨菊に分のある対戦だったが、今回もあっけない相撲。琴奨菊が一方的に寄った。
どうしてもこういう相撲になる。稀勢の里としては、もうちょっと何かできなかったものか。
何より、立ち会いに張り差しにいったのがまずい。
左の相四つなのだから、当然左四つになるわけだが、四つ相撲が上手でない稀勢の里としては、組むにしても、立ち会いはまず突き放しておいて、離れた相撲から、自分に有利な形で組みにいくべきだ。
いきなり張り差しにいっては、少なくとも、相手にも五分の形で組まれてしまうことになる。

白鵬は、相撲にぶれがなくなってきた。ここ数日、組み止めるのが速いので、安定感がある。時天空は、右足をからめて抵抗するのがせいいっぱいだった。

白鵬、単独トップは変わらず。
これから、関脇、大関戦が続くので、特に、3関脇には、誰かが横綱に一泡吹かせるのを期待したい。

臥牙丸も不気味だが。