naokichiオムニバス

68歳、ヴィオラ弾き。ビール大好き。毎日元気。

がんばれるか? 東京チカラめし

先日、八重洲通りを歩いていたら、「東京チカラめし」という新しい店がオープンしているのに気がついた。

「焼き牛丼」というのを出す店らしい。どんなものなんだろう、一度食べてみようと思った。

今日17日(火)の昼、行ってみた。

狭い店だ。

間口が狭く、奥行きがある、鰻の寝床のような店内。

L字型のカウンターがあるが、長い方の辺の通路が狭く、食べ終わって出てくる客と、空いた席に行こうとする客がすれ違うことができない。

さすがに昼時で、店内は混んでいた。カウンターの空き待ちが数人。テイクアウトを待つ客が数人。

まず、座るまでにずいぶん時間がかかった。

券売機で食券を買って待ったが、食べ終わって席が空いても、店員がタイムリーに待ち客に声をかけてくれない。

その内、声がかかったので、手近な空き席に座る。

2つあった空席に、私と、その後ろに並んでいた男性がほぼ同時に座ったのだが、店員は、後ろにいた方の男性の食券を先に受けた。

どちらが先に来店した客かは把握できていないようだった。

そこからが長かった。

座ってから、注文の焼き牛丼が出てくるまで8分。

近隣の定食屋でも、そこまでは待たせない。ファストフード形式の店としては論外だろう。

しかも、来店順と逆に受け付けられた隣の男性のカレーは、割合早々と出てきて、私が8分待つ間には、ほぼ食べ終わる状況。

まあ、来店順に受けてもらったとしても、結局は前後しての提供になったとは思うが、気持ちとしては不満が増幅する。

待つ間に見ていると、何か効率の悪さを感じる。

基本的に、店が鰻の寝床なので、厨房自体も細長く、従業員がすんなりすれ違ったりできない形態。

仕事がしにくそうな感じだ。

加えて、開店間もないからだろう、店員自体も熟練していない印象があった。

この時、カウンターの中には、従業員が5人もいた。

決して広くはない店なのに、5人働いていて8分待たないと頼んだものが出てこない、というのは、ハードソフト両面で効率が悪いと言う他はないだろう。

これでは、吉野家にはとても太刀打ちできないな、と瞬間思った。

席への案内、食券の受け方がそうだから、注文の品の提供も、順番通りになっているのかどうか、疑わしい気持ちにもなる。

今、目の前を運ばれていった焼き牛丼の並は、本当は自分が頼んだものではないのだろうか、と思ってしまう。

しかし、あまりにカウンターが横に長いので、他の客の来店順もわからないし、ただ待つしかなかった。

(これは疑わしい、というだけで、実際そうだったかはわからないが、いずれにしても8分は待たせ過ぎだ)

そんなこんなでやっと出てきた焼き牛丼は、初めて食べる味だったが、なかなかおいしかった。

味噌汁付きで280円。味噌汁も吉野家のものよりはおいしいと思った。

味がよかっただけに、今日のところはサービスのあり方だけが残念。

実際問題、この八重洲通り、この店の並びには、昔からの吉野家なか卯がある。

そうした立地で、今後長く商売を続けていけるだろうか。

従業員が習熟していったにせよ、厨房の構造は基本的にハンディだ。

どこまでがんばれるか。

普通の牛丼と違うものを出す、という特色があるだけに、何とか踏ん張ってもらいたいと思うのだが・・・。