鶴竜が立ち会いから動き勝って、絶好の形で食い下がる。
これだけの形になったら、善戦止まりでなく、絶対に勝たなきゃだめだぞ、と思いながら観ていたが、白鵬の巻き替えに乗じての寄り。
この一番は、「辛抱の差」が勝敗を分けたと思う。
本来の白鵬であれば、この形にはさせずに相撲をとりきることができるはずで、それでこそ63連勝も達成できたわけだが、昨年の後半あたりから、そのへんの執念に欠けるというか、淡泊な相撲で後手にまわる場面が散見されるように思う。
鶴竜は1敗しているものの、把瑠都戦、白鵬戦ともいい相撲で勝ったのは、大関昇進に向けての好材料だ。星勘定としては、今場所13勝で3場所通算33勝に乗る。
上位戦は、琴欧洲、琴奨菊を残すだけなので、このまま優勝争いのトップを走って行けば、昇進の可能性は充分だ。
上位戦は、琴欧洲、琴奨菊を残すだけなので、このまま優勝争いのトップを走って行けば、昇進の可能性は充分だ。