naokichiオムニバス

68歳、ヴィオラ弾き。ビール大好き。毎日元気。

3月場所9日目

1敗の鶴竜が全勝の白鵬を破って引きずり下ろし、トップに並んだ。先場所に続いての白鵬戦連勝。

今場所、両者の相撲内容を全体に見た場合は、鶴竜の方が上回っていると思っていたので、過去の対戦成績を度外視してよければ、鶴竜に充分勝機ありと予想した。

鶴竜が立ち会いから動き勝って、絶好の形で食い下がる。

これだけの形になったら、善戦止まりでなく、絶対に勝たなきゃだめだぞ、と思いながら観ていたが、白鵬の巻き替えに乗じての寄り。

この一番は、「辛抱の差」が勝敗を分けたと思う。

本来の白鵬であれば、この形にはさせずに相撲をとりきることができるはずで、それでこそ63連勝も達成できたわけだが、昨年の後半あたりから、そのへんの執念に欠けるというか、淡泊な相撲で後手にまわる場面が散見されるように思う。

鶴竜は1敗しているものの、把瑠都戦、白鵬戦ともいい相撲で勝ったのは、大関昇進に向けての好材料だ。星勘定としては、今場所13勝で3場所通算33勝に乗る。
上位戦は、琴欧洲琴奨菊を残すだけなので、このまま優勝争いのトップを走って行けば、昇進の可能性は充分だ。

幕内前半戦、天鎧=寶智山、高安=隠岐の海豊真将豪風、いずれも攻防のあるいい相撲だった。

把瑠都も、鶴竜に1敗したとは言え、安定した相撲が続いている。もしかしたら横綱昇進もあるか?
個人的には、まだまだ穴がある把瑠都だが、それもまた魅力の一つと言える横綱になるような気もする。

それにしても相撲はわからない、と感じさせられたのが、琴欧洲稀勢の里戦。

前日、鶴竜に初黒星をつけた稀勢の里。観ていられぬ相撲で、ここ2日連敗している琴欧洲
それが、琴欧洲もろ差しの速攻で、稀勢の里何もできぬ一方的な相撲になるとは。

合い口のよさ、悪さ。とにかく稀勢の里は立ち会いが失敗だった。対琴欧洲戦は、要研究だ。

1敗 白鵬把瑠都鶴竜、翔天狼
2敗 日馬富士琴奨菊、高安