ヤマハミュージックメディアから、「エッセンシャル・ディクショナリー」というシリーズが出版されている。
文庫本サイズの事典だ。
以前、「楽典・楽譜の書き方」というタイトルのものを買った。
前半に音楽用語、後半に作曲家が、それぞれ五十音順に載っている。
ぱらぱらとめくっていて面白いと思ったのが、作曲家の部。
クラシックの作曲家だけが載っているのかと思ったら、そうではない。
ポップスのアーティストも載っているのだ。
例えば、「マ」のページだと、以下の作曲家が掲載されている。
同様に、「エ」のページは、エネスコ、(デューク・)エリントン、エルガー。
並んで載っているのが面白い、あるいは味わい深い、と思ったのが、以下。
(デイヴ・)ブルーベックの次が、ブルグミュラー。
(セロニアス・)モンクの次が、モンテヴェルディ。
(ジョン・)レノンの次が、レハール。
ワルトトイフェルの次が、(スティーヴィー・)ワンダー。
これは何ともさみしい、と思ったのだが、よくよく見ると、この本は、そもそもが訳書なのだった。
アメリカで知られている日本人作曲家は、この2人だけ、ということなのか。