naokichiオムニバス

68歳、ヴィオラ弾き。ビール大好き。毎日元気。

小澤さんの「ウィーン後」は

7日(木)の日本経済新聞朝刊、それから朝日新聞の夕刊に、ウィーン国立歌劇場の人事の記事が。

それによると、小澤(征爾)さんは、2010年8月をもって音楽監督を退任。
後任には、ウェルザー=メスト。ずいぶん若返ることになる。
また、小澤さんを呼んだ総監督、ホーレンダー氏も退任するそうだ。

ウィーンでの小澤さんのキャリアは8年。
充分すぎるものだろう。

私の関心は、退任してすぐ75歳となる小澤さんが、その後どうするかにある。

小澤さん自身がかねて言われていることだが、日本に本拠を構えて、サイトウ・キネン・フェスティバルをライフワークにしつつ、基本的には後進の教育に余生を捧げることになるのだろうか。
バーンスタインもそうだったが、結局巨匠の最後は、教育に行き着くのかもしれない。

それも納得のいく晩年の過ごし方だが、私としては、もし望めるなら、N響との間の関係を再構築してほしい。
どこか日本のオケと、常任という関係でないにせよ、演奏活動のベースを持ってほしいのだ。
それは新日本フィルとでももちろんいいのだが、小澤さんの音楽キャリア全体を総括する、あるいはケリをつけるという意味では、N響ではないかと思うのだ。

そしてもう一つ、新国立劇場でのオペラ公演を、年1回くらいやってもらいたいと思う。

教育40%、オケ30%、オペラ30%。
一ファンとしては、このウエイトでの活動を望みたいのだが。

さらに欲を言えば、小澤晩年様式の演奏を、レコーディングに残してほしいものだが、今のクラシックのレコードビジネスの状況からすると、無理かな。