雅山=稀勢の里
稀勢の里は、雅山の突きをこらえて左四つに組み、右上手をとって正面にがぶり気味に寄った。
しかし、何度も書いていることだが、琴奨菊の左四つの相撲に比べると、やはり見劣る。
いいのは、寄り切る際の腰の落とし方で、これはほれぼれとするような構えだが、そこに持っていくまでの流れが依然として確立されない。
稀勢の里は、雅山の突きをこらえて左四つに組み、右上手をとって正面にがぶり気味に寄った。
しかし、何度も書いていることだが、琴奨菊の左四つの相撲に比べると、やはり見劣る。
いいのは、寄り切る際の腰の落とし方で、これはほれぼれとするような構えだが、そこに持っていくまでの流れが依然として確立されない。
安馬=把瑠都
優勝争いの残っている把瑠都、今日は三役戦。
安馬のうまさが光った。把瑠都は、立ち合い当たってもろ差しをねらったが、安馬は機敏に体を右に開いて左からの出し投げで切って捨てた。
これで把瑠都は脱落。ともかく、やはりまだまだ相撲が甘い。
優勝争いの残っている把瑠都、今日は三役戦。
安馬のうまさが光った。把瑠都は、立ち合い当たってもろ差しをねらったが、安馬は機敏に体を右に開いて左からの出し投げで切って捨てた。
これで把瑠都は脱落。ともかく、やはりまだまだ相撲が甘い。
琴光喜=魁皇
魁皇は、右からたぐって相手の体勢をくずしてもろ差し。左下手投げで勝ち越しにこぎつけた。
7勝5敗となった時点で、残る相手は横綱大関ということで、勝ち越しは厳しいと思われたが、よく勝ち越したと思う。
別の見方をすると、琴光喜の相撲が、昨日今日と悪すぎる。崖っぷちの先輩大関への同情が多少でも働いたとすれば、残念なことだ。途中まで優勝争いの先頭にいたのだから、その間青息吐息だった魁皇には、勝って当然とも言えるのだが。
魁皇の勝ち越しは、まあ立派だ。しかし、以前も書いたが、これは魁皇の力士寿命が2場所延びた、というだけのことではないのか。
8勝、9勝では、大関として恥ずかしくない成績とはとても言えない。
既にカド番も今回で11回目。カド番を8勝7敗で乗り切って力士生命をつなぐことが、「大関」であるならば、それでいいのか、という気がする。
真摯な相撲ぶりには頭が下がるのだが、私個人としては、こういう大関のあり方に、全面的に賛同はできない。
魁皇は、右からたぐって相手の体勢をくずしてもろ差し。左下手投げで勝ち越しにこぎつけた。
7勝5敗となった時点で、残る相手は横綱大関ということで、勝ち越しは厳しいと思われたが、よく勝ち越したと思う。
別の見方をすると、琴光喜の相撲が、昨日今日と悪すぎる。崖っぷちの先輩大関への同情が多少でも働いたとすれば、残念なことだ。途中まで優勝争いの先頭にいたのだから、その間青息吐息だった魁皇には、勝って当然とも言えるのだが。
魁皇の勝ち越しは、まあ立派だ。しかし、以前も書いたが、これは魁皇の力士寿命が2場所延びた、というだけのことではないのか。
8勝、9勝では、大関として恥ずかしくない成績とはとても言えない。
既にカド番も今回で11回目。カド番を8勝7敗で乗り切って力士生命をつなぐことが、「大関」であるならば、それでいいのか、という気がする。
真摯な相撲ぶりには頭が下がるのだが、私個人としては、こういう大関のあり方に、全面的に賛同はできない。
白鵬=千代大海
優勝争いトップをいく2敗同士の対決。
今ひとつ強さが前面に出ない白鵬が、横綱として千代大海の勢いを止められるか、という一番。
白鵬は、千代大海に突かせなかった。これがすべてだった。
立ち合いから相手の右かいなをとって、とったりでふりまわし、最後は相手をよく見てのはたき。
白鵬としては、ともかく離れずにとることを考えていたのだろう。とったりも考えていたと思う。
千代大海は、突き放して攻める場面を作れなかった。
横綱としては、とにかく必死な相撲だったと思う。途中一旦離れて、白鵬も突く場面があったが、そこからは、再度とったりにいくのでなく、差して組み止めるという流れになっていればベストだった。
横綱として、そういう、もっと強さを見せる相撲をとってほしかったところだ。
優勝争いトップをいく2敗同士の対決。
今ひとつ強さが前面に出ない白鵬が、横綱として千代大海の勢いを止められるか、という一番。
白鵬は、千代大海に突かせなかった。これがすべてだった。
立ち合いから相手の右かいなをとって、とったりでふりまわし、最後は相手をよく見てのはたき。
白鵬としては、ともかく離れずにとることを考えていたのだろう。とったりも考えていたと思う。
千代大海は、突き放して攻める場面を作れなかった。
横綱としては、とにかく必死な相撲だったと思う。途中一旦離れて、白鵬も突く場面があったが、そこからは、再度とったりにいくのでなく、差して組み止めるという流れになっていればベストだった。
横綱として、そういう、もっと強さを見せる相撲をとってほしかったところだ。