naokichiオムニバス

68歳、ヴィオラ弾き。ビール大好き。毎日元気。

「肥満と負債」

今日8日(火)の日本経済新聞朝刊の「経済教室」。

面白い見出しが目を引いた。

「肥満と負債、強い相関」

大阪大学の池田新介教授の執筆である。

テーマは、この4月から始まった、「メタボ健診制度」(特定健康診査・特定保健指導)。
新しい健診制度を、経済学の観点から評価したものだ。

論述の中で、面白いと思ったのは、
  「我々の体形は負債行動と高い相関がある」
という指摘。

大阪大学が行ったアンケート調査で、
  「借金の有無」と「回答者の体形」
の相関を調べたそうだ。

結果。
「負債あり」のグループ、「負債なし」のグループを比べると、「あり」のグループの方が「肥えて」いるのだそうだ。

筆者の説明によると、
  余分な脂肪=その時々の食べる楽しみのために背負った「負債」
  その「負債」を背負う→着るものが合わない、医療費が余分にかかる・・・「利息」が必要
と考える。

そして、人が「どれだけカロリーを摂取するか」は、
  食べること(「現在」の利益)
    と
  「将来」の利息
をどう見るかによって変わる、とする。

「将来」より「現在」にウエートを置くせっかちな人ほど、借金もするし脂肪も蓄える、というのが、筆者の見解だ。

他の設問で検証したところ、せっかちな人ほど肥満傾向が強く、負債を持つ率も高いことが確認された、という。

他にもいくつかの見解が述べられていたが、省略する。

自分が不勉強なだけなのだろうが、人の体形と経済行動を結びつけて論じた考察を初めて読んだので、面白かったし、なるほどとも思った。

さて、このブログで、「私はデブである」と公言している私だが、はたしてせっかちで、借金を抱えているのだろうか。

それについては・・・ノーコメント。