naokichiオムニバス

68歳、ヴィオラ弾き。ビール大好き。毎日元気。

通勤電車でマスクを見て思った

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けさの通勤電車で、ふと気がついた。

季節柄、マスクをしている人が多いが、昔からのガーゼのマスクがまったく見えない。不織布のマスクばかりだ。

かく言う私もそうだ。
昨年までは、ガーゼだったのだが、会社の保健師の講演で、インフルエンザの話を聴いた時に、「こういうマスクがいいですよ」と言われて、今年から変えた。それまでは、あのジャバラ型のマスクには、何か違和感があったんだけど。

おそらく電車の中の人たちも、昨今のインフルエンザを扱ったテレビ番組などで見て買ったんだろう。

で、思ったのだが・・・。

これって、ガーゼマスクを作っている会社、とりわけ、材料のガーゼを製造している会社にとっては、かなりの打撃なんじゃないだろうか。

「マスク」というものの需要が減ったわけでも何でもないのに、売れているマスクの材料が変わった、ということなのだが、もしガーゼしか製造販売していない会社だったら、これはもう死活問題だ。

同様のパターンとして、思い浮かぶのは、カメラだ。
フィルム式のカメラから、デジタルカメラへの移行。
フィルムメーカーや、街の写真屋さんにとっては、本当に大きな事態だったのだろうと思う。

あるいは、ホームビデオの、ビデオテープからハードディスクへの移行もそうだ。

新技術の開発、便利さの追求などの趨勢で、自社が主力としていた商品が、短期間でその地位を失う、ということがありうる。

経済競争の原理としては当然であっても、恐ろしいことだ。

で、自分の会社について考えてみる。

私の会社は、主に舗装や土木の工事でなりたっている。

一番の主力商品は「アスファルト舗装」だ。石油精製の過程で製造されるアスファルトを主原料とした舗装材料を用いて施工している。

しかし、ある日、まったく違う発想で、これまでのアスファルト舗装よりも、安く、きれいに、あるいは天候に左右されず(今の舗装工事は、雨や雪だと施工できない)舗装できるような技術が開発されたら。

「まったく違う発想」というのは、もしかすると、同業の企業でなく、まったく違う業界の方ができそうに思うのだ。化学製品のメーカーとかが、既存の自社技術を転用したりして。

そういうものが、あっという間に普及してしまったら、我が社もたちまち行き詰まるだろう。
今は、アスファルト舗装が、商品、技術としては独占的な地位にあるからいいが・・・。

我が社も、将来を見据えれば、これまでとはまったく違う考え方による舗装技術を、自社で研究開発する必要があるのだろう。

アスファルトは、昨年の原油価格の乱高下の影響を、もろに受けた。投機によって価格が大きく変動する材料だけで商売をしている、というのも、ビジネスモデルとしては、問題がありそうだ。

研究開発部門に提言するかな。
あ、とっくにそれくらいのことは、考えてるか・・・。