naokichiオムニバス

68歳、ヴィオラ弾き。ビール大好き。毎日元気。

いじりやすいレベル

SMAP剛君の事件。

釈放されての昨晩の会見、メディア側からのあれこれの質問、そして、それを報ずる今日のスポニチを見ていて思ったのだが。

そこまであれこれ突っ込まなくても、という印象があった。

どれだけ飲んだのか。

何を思ったか、などなど。

自分が酒飲みなので、評価が甘くなっている面もあるかもしれないが、別に酔っぱらって誰かに暴力を振るったわけではない。

逮捕容疑は公然ワイセツだ。

そのことで、あれこれ根掘り葉掘り、経緯やら何やら問い質す話なのか?

芸能人ではあるとしても、ことは、オフの、つまり業務外で起きたことだ。

たぶん、「全裸」ということで、みんなまっさきに連想したのは、尾崎豊だろう。

今回、一部に批判もある家宅捜査に及んだのは、薬物の存在を疑われたからだろうと思う。
角界大麻で揺れている今の時期だし。

私もそれを懸念した。あの、好感度タレントの彼が、覚醒剤なりに手を染めているとすれば、これは落胆せざるを得ない事態だ。

しかし、それはなかったという。

で・・・。

たぶん、昨晩の会見、メディアの対応は、むしろ、その点での「安心感」があったからではないのか、と思った。

泥酔の上での暴力事件があったわけではない。
そして、薬物関係の疑惑もないとはっきりした。

であれば、単に飲み過ぎてのお騒がせだけだ。
犯罪として深刻な要素はない。
社会的に大きく糾弾されるレベルではない。

という判断に至った時、メディアとしては、「安心していじれる」という気持ちになったのではないか、と推測する。

それが、あそこまで根掘り葉掘りの話になったんだろう、と思う。

彼の処分はまだはっきりしないが、少なくとも実刑云々はないはずだ。

数年前の、稲垣君と同様の推移で、しばらく謹慎はあっても、いずれはグループに復帰できることは想像しうる。

となれば、メディアとしては、「その時には、また、ちゃんと持ち上げて報道してやるのだから」という前提(あとで借りを返せる)で、今回は、一応たたいておくスタンスで臨めると、安心できたのではないか。

そんな気がした。

話は変わるが、鳩山大臣の発言撤回。

「最低の人間」、「絶対に許さない」というのは、いくら何でもちょっと言い過ぎだろう、と感じていたが、やはり。

当初から、マイミクさんの日記を始め、ネット上ではあれこれの意見を目にした。
酔っぱらっての失態という点で、中川前財務大臣のあれはどうなんだ、との意見が多く、そりゃそうだ、と思った。

全世界に恥をさらしたあの事件と、六本木の公園で全裸で騒いだ行為と。
同じ酔っ払いの行状として、どっちが影響があったのか。

地デジ普及の主務大臣として、怒りをおぼえたことはわからぬでもないが、あの言い方まではどうだろう。

少なくとも、日頃の芸能活動を通じての剛君のキャラクターを知っていたら、そこまでは言えないんじゃないか、と思った。

どこかに、「若造」「芸能人」に対する、見下した感覚がなかったのか、と思う。