CD10枚組、47曲収録のこの全集、3月15日に、1枚目の1番から聴き始め、順番に聴き進めてきたのだが、今日、10枚目、39番~41番を聴き終わった。
以後、あれこれの演奏を聴いてはきたが、主に聴いてきたのは、29番と、35番以降の6曲。
他に、大学オケ時代に弾いた「パリ」、クライバーの来日公演で演奏するというので予習した33番、あとは、せいぜい25番くらい。
そして、高校時代から、もう何百回も聴いて、曲によっては、自分でも演奏して、なじみきった曲がある一方で、今回初めて聴くたくさんの曲。
これもフルマラソンだ。
つまり、走る習慣がある人が、ふだんは、自宅の近所の、なじんだコースで、5キロ、10キロを走っていて、フルマラソンコースを初めて走る、というような感覚。
ふだんの自宅の近所のコースであれば、自分なりに毎日タイムを詰めていく、という走り方もしているが(=なじんだ曲だけ、その時に聴きたい時に聴きたい曲を聴きたい演奏で)、今日ばかりは、初めてのコースを走る、しかし、タイムはどうあれ、フルマラソンを完走できるかどうかに焦点がある、というような。
聴きたいかどうかを別に、なじんだ曲かどうかも別に、1番から順番に、ひたすら聴いていく、という行為。
めでたく完走した、という感じだ。
当然のことだが、聴き込んできた作品と、今回初めて聴いた作品(4分の3以上はそうだ)との間には落差がある。
今、「16番の第2楽章はどういう音楽だったか」と聞かれても、もちろんわからない。
「ふりかえってみて、○番がよかった」とも言えない。
「ふりかえってみて、○番がよかった」とも言えない。
29番、35~41番についてだったら、相当語れるけど。
これから、今回初めて聴いた曲を、折にふれて聴き返し、おぼえることで、なじんだ曲との差を縮めていきたいと思う。
ただ、現実には無理なんだろうけどね。
高校から聴いている曲と、この歳になって聴き始めた曲の格差は、たぶん、もう埋まらない。
高校から聴いている曲と、この歳になって聴き始めた曲の格差は、たぶん、もう埋まらない。
でも、できるだけ、自分の幅をひろげたいしね。
さて、次は、進行中のハイドン全曲の完走だ。