naokichiオムニバス

68歳、ヴィオラ弾き。ビール大好き。毎日元気。

モーツァルト交響曲全曲完走

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ベームベルリン・フィルの、モーツァルト交響曲全集を、今日27日(月)、聴き終わった。

CD10枚組、47曲収録のこの全集、3月15日に、1枚目の1番から聴き始め、順番に聴き進めてきたのだが、今日、10枚目、39番~41番を聴き終わった。

色々な意味で、「フルマラソンを完走した」という感覚がある。
(フルマラソン走ったことないけど(笑))

モーツァルト交響曲は、高校の時に、ワルター=コロンビア響の40番、41番のレコードを買ったのが最初だ。

以後、あれこれの演奏を聴いてはきたが、主に聴いてきたのは、29番と、35番以降の6曲。

他に、大学オケ時代に弾いた「パリ」、クライバーの来日公演で演奏するというので予習した33番、あとは、せいぜい25番くらい。

そんな状況で、ハイドン交響曲も全曲聴破に向けて取り組んでいるかたわら、聴いてみよう、ということで聴いてきた。

日頃は、「その時々に聴きたい交響曲を、聴きたい演奏で聴く」ことをしているので、同一の演奏家で、1番から順番に聴いていく、という作業は、持久走に近いものがある。

そして、高校時代から、もう何百回も聴いて、曲によっては、自分でも演奏して、なじみきった曲がある一方で、今回初めて聴くたくさんの曲。

これもフルマラソンだ。

つまり、走る習慣がある人が、ふだんは、自宅の近所の、なじんだコースで、5キロ、10キロを走っていて、フルマラソンコースを初めて走る、というような感覚。

ふだんの自宅の近所のコースであれば、自分なりに毎日タイムを詰めていく、という走り方もしているが(=なじんだ曲だけ、その時に聴きたい時に聴きたい曲を聴きたい演奏で)、今日ばかりは、初めてのコースを走る、しかし、タイムはどうあれ、フルマラソンを完走できるかどうかに焦点がある、というような。

聴きたいかどうかを別に、なじんだ曲かどうかも別に、1番から順番に、ひたすら聴いていく、という行為。

ともかくも、自分の人生の中で、モーツァルト交響曲全部を、今日初めて聴き終えた、という感慨は、やっぱりある。

めでたく完走した、という感じだ。

当然のことだが、聴き込んできた作品と、今回初めて聴いた作品(4分の3以上はそうだ)との間には落差がある。

今、「16番の第2楽章はどういう音楽だったか」と聞かれても、もちろんわからない。
「ふりかえってみて、○番がよかった」とも言えない。

29番、35~41番についてだったら、相当語れるけど。

これから、今回初めて聴いた曲を、折にふれて聴き返し、おぼえることで、なじんだ曲との差を縮めていきたいと思う。

それは、ともかくも、5時間半かけて完走できたので、これからまたトレーニングを積んで、いつかは、サブフォーで走りたい、というようなものだろう。

ただ、現実には無理なんだろうけどね。
高校から聴いている曲と、この歳になって聴き始めた曲の格差は、たぶん、もう埋まらない。

でも、できるだけ、自分の幅をひろげたいしね。

全曲聴破直後の今、自分にとってのベスト3は、29番、「プラハ」、「ジュピター」。
次点は、40番かな。

さて、次は、進行中のハイドン全曲の完走だ。