naokichiオムニバス

68歳、ヴィオラ弾き。ビール大好き。毎日元気。

紅白雑感

紅白歌合戦、終わりました。

過去2年は、イクスピアリの第九に参加していたので、紅白を観るのは3年ぶり。

昔の紅白に比べて、ジャンルも多様化してきたけど、とにかく思ったのは、若いアーティストはほんとに歌がうまい!

歌、下手、って人は一人もいないよね。
昭和40年代、50年代、歌が危なっかしいアイドルが出てた紅白を思い返すと、ほんとに、音楽的にはすごくレベルアップしていると思う。

えーと、思いつくままに。

浜崎あゆみ、EXILEを最初に出しちゃったのはもったいなかったね。
日本レコード大賞、3連覇、2連覇の人たちなんだしね。
それにしても、浜崎あゆみ、ちょっと今日はこわかったな(笑)。

前にも書いたが、北山たけし、私の好みからすると、演歌歌手としては、氷川きよしよりずっと正統派でうまいと思う。

FUNKY MONKEY BABYSの「ヒーロー」、初めて聴いたけど、いい歌だね。
会社勤めのおじさんとしては、とても励まされた。

天童よしみの「花筏」も初めて聴いたが、いい曲だ。

森進一の「花と蝶」は、久しぶりに聴いたが、やはり名唱!
改めて、最も森進一らしい曲だと実感した。

木村カエラ
2009年という年は、個人的には、木村カエラに出会った年だ。
加藤和彦の追悼番組で、サディスティック・ミカ・バンドの「タイムマシンにお願い」のライブ映像が流れ、その時にヴォーカルをとっていたのが木村カエラ
木村カエラについては、こんなに笑顔が魅力的な女性は見たことがない、と前々から思っていたものの、彼女の音楽については、知らなかった。
この「タイムマシンにお願い」にひどく惹かれるものを感じ、その後、オリジナルアルバムも聴いて、すっかりとりこになってしまった。元気だし、明るいし。
「Butterfly」もいい曲だねえ。
2010年は、ベストアルバムが出る。絶対買うよ。

アリス。かつてのライブとまったく遜色がないパワフルさ。すごいなと思った。これで全員還暦?
54歳くらいで弱気なことは言ってらんないね。

布施明は、今回で紅白卒業とのこと。残念だが、来年以降、その意を汲んで、後進のポップス歌手を選出してもらいたいものだ。

小林幸子の背後に現れた像(?)を見て、合羽橋(かっぱばし)のニイミ洋食器店の屋上のコックさんを思い出したのは、私だけではなかろう。
小林幸子の、もはや衣装とは呼べない衣装が、紅白の目玉であるのはわかる。しかし。
以前、母が、「この人は歌だけでも充分に聴かせることができるのに、こういう衣装で出ることで、却って歌の良さが伝わらない」と言っていた。その通りだと毎年思う。

以前、SPAだったか、「男が選ぶ「抱かれたい男ランキング」」というのを、定期的にやっていた。
私の場合、福山雅治がナンバーワンかな?(笑)
NHKの大河ドラマをちゃんと観たのは、「新選組!」が最後だが、6年ぶりに「龍馬伝」は観ると思う。
グラバー園からの「はつ恋」もよかった。

倖田來未の姉妹共演もよかった。若いアーティストがうまい、という最たる存在だと思う。
それにしても、今回、SPEEDは何で出られなかったのかねえ。ツアーもやったし、歌と踊りの完璧さという点では随一、是非紅白の舞台でそれを見せてほしかったのに。

えーと、嵐については、日頃、毎日のように妻が録画だのDVDだのを観まくっているもんで、彼らの楽曲は結構おぼえてしまっていて、今回のメドレーも、旧知の曲ばかりだった。
キャリア10年での初出場だけに、歌う場所にしても、メドレーの長さも、扱いが違うという感じだったが、やはり、よかったね、確かに。説得力があった。

そして絢香
初めて聴く曲だったけど、すごかったなあ。
その前の、和田アキ子石川さゆりさえもが、さすがにちょっとかすんだ感じがあった。
とりあえずのラストステージであるのに、まったく湿っぽさを見せず、存分に歌いきったという感じだった。立派。
阿部アナが言っていたが、またいつか戻ってきてほしい。

SMAPは、今回、嵐の勢いとの関係では、結構やばかったかもしれないが、でも、SMAPSMAPだと思った。
マイケル・ジャクソンのショーでのパフォーマンスは、さすがだと思ったし。
トータルでは、SMAPの貫禄勝ち。
しかし、剛君、事件起こしたのに、出られてよかったねえ。

ドリカムが初のトリ。もうやってるかと思ったが。
それにしても、吉田美和という人は!!
ほんとに、何という人だろう。これほどの説得力を持ったアーティストは、この名唱揃いの紅白の中にあってなお、他にいないと思わせるものがあった。

それは、その後に歌われた、サブちゃんの「まつり」が、さすがと思わせるこの人ならではのものであって、なお、だ。

ドリカムが今回歌った曲は、私は初めて聴いた。美川憲一が、毎年「さそり座の女」を歌うように、その人の代表曲という意味であれば、他に歌う曲はいくらでもあるはずだ。ましてトリなのだし。
しかし、(あくまで個人的に、だが)初めて聴く曲でありながら、それがこれほどに響いてくるのは、そして、ドリカムの傑作、代表曲のように聴こえてくるのは、何なんだろう。
何という人なんだろう、吉田美和!!

3年ぶりの紅白。
レベルの高いパフォーマンスばかりで、観ごたえ、聴きごたえがあった。堪能した。

今年のMVPは、やっぱりドリカム!