naokichiオムニバス

68歳、ヴィオラ弾き。ビール大好き。毎日元気。

大学1年の夏~マーラー5番、シベリウス2番

もう夏も終わりますが・・・。

夏と言えば、サザン、山下達郎TUBE

私の場合、夏になると、マーラーの5番と、シベリウスの2番を意識する。

どちらも、大学1年の夏の記憶と結びついているからだ。

まず、マーラーの5番。

大学1年だった、1974年の9月、バーンスタインニューヨーク・フィルの来日公演があり、2公演聴きに行った。

1公演目が、モーツァルトのK503のコンチェルト(バーンスタインの弾き振り)、マーラーの5番だった。

当時、マーラーの5番は、よく知らない曲だった。

ただ、その4年前に、同じコンビの来日公演で演奏された9番が、歴史に残る名演だったとは聞いていた。

バーンスタインマーラー」を実演で聴ける、滅多にないチャンスだ。

木更津に実家に帰省していた夏休み、スコアを見ながら、ワルターニューヨーク・フィルのモノーラル盤を繰り返し聴いて予習したのだった。

それから、シベリウスの2番。

大学に入ってヴィオラを始めた私だったが、この年7月のサマー・コンサートは、まだヴィオラでは出演できず、打楽器とシンセサイザーで舞台に乗った。

ヴィオラの習得が順調なら、11月の定期演奏会が、本来の楽器での初舞台となる予定だった。

その定期演奏会のメインが、シベリウスの2番だったのだ。

この曲も、当時、よく知らない曲だった。

初心者である私は、前プロの「魔笛」序曲と、中プロのサン=サーンスアルジェリア組曲に乗ることになっていたが、メイン曲のシベ2の楽譜ももらってはいたので、スコアやレコードでなじむようにした。

最終的に、「魔笛」が降り番サン=サーンスシベリウス乗り番となったので、私のヴィオラ演奏キャリアの中で、初めて本番で弾いたシンフォニーはシベ2ということになる。

そんなことで、マーラーの5番同様、シベ2も、実家に持ち帰った、団所有の楽器をよちよちと練習していた夏休みの思い出ともども、「大学1年の夏」と分かちがたく結びついている。

手元の記録では、私が、マーラーの5番と、シベ2のレコードを、初めて買ったのは、同じ日だった。
1974年7月12日。秋葉原石丸電気で。
マーラーは前記のワルター盤。
シベ2はバーンスタインニューヨーク・フィル盤。
 
このことは忘れていたが、やはり、実演で聴く、自分で弾く、ということがあって買ったようだ。

超個人的な思い出ではある。
人によっては、これらの曲が、冬の思い出と結びついている場合もあるだろう。

<余談>
シベ2、とか、ベト7、とか言う延長で、マーラーのシンフォニーを「マラ○」と呼ぶ人とがいますよね。
私は言いません。ってか、言えません。
オケの団員の若い女性なんかが、無邪気な顔で「マラ5」とか言ってるのを聞くと、ちょっと赤面してしまったりするんですが・・・。