naokichiオムニバス

68歳、ヴィオラ弾き。ビール大好き。毎日元気。

9月場所12日目の土俵から

栃乃若黒海を寄り切って勝ち越し。地力がついてきた。来場所が楽しみだ。

北太樹若荒雄に勝って2ケタ。時間いっぱいからの相変わらずの動作は気に入らないが、相撲自体はいい。

豊真将豪栄道は、いい相撲だった。内容的には、豪栄道が終始主導権を握った相撲。地力、うまさ、いずれも豊真将よりは一日の長あり、と思わせた。
豊真将は、勝ち越し、三役昇進お預けとなったが、三役をねらうのであれば、同クラス、やや上のクラスの相手には、勝っていかねば。

隠岐の海が、いい相撲で若の里を下した。5勝7敗。
勝ち越しは厳しいかもしれないが、来場所以降につなげるためには、一番でも多く勝っておきたいところだ。
繰り返し書いているが、隠岐の海は、大関が望める逸材だと思う。

豊ノ島も、この人らしい相撲で、嘉風をすくい投げ。5勝7敗と踏みとどまった。一番でも多く、は隠岐の海と同じだ。

注目の、1敗臥牙丸と2敗琴奨菊は、平幕に連敗したら、先場所の轍、という琴奨菊が、いい相撲をとった。
臥牙丸の突きをかいくぐって入り、すかさずがぶり寄り。
地力からは当然という結果ではあるが、大きな星だ。2ケタ到達。残り3日は、横綱大関戦。まさに胸突き八丁というところだ。苦しいだろうな。
個人的には、先場所、そして既に2敗している今場所を観て、まだ大関に上げるのはどうかという気がしている。余裕がない、精一杯すぎるように思うのだ。
星数の面では、3場所33勝をうかがえる成績ではあるのだが。

日馬富士が、栃煌山を押し出した。昨日の稀勢の里戦に続いて、好調の下位力士の頭を押さえた形で、大関としての面目を保ったと言える。
ともかくも2ケタに到達。前半戦、星を落としすぎたが、あれはあれで仕方がなかったのだろうし、あれがあってこそ、後半戦の連勝につながっている面もあるかもしれない。

鶴竜の変化相撲には、大いに落胆した。把瑠都が上突っ張りにくるところを大きく右へ飛んだ。6勝6敗の五分に戻す白星がどうしてもほしかったのだろうが、まともな相撲では、どこから行っても勝てない、という相手ではない。
同じ大関に並び立とうとするならば、絶対にとってほしくなかった相撲だ。
鶴竜びいきの私としては、残念きわまりない。

結び、白鵬稀勢の里白鵬としては、確かに、立ち会いからこう行けば優位な体勢になれる、というのがイメージしづらい相手ではある。
けんか四つなので、右四つにはなりにくい。さりとて、左四つでは五分以上の優位に相撲をとれるとは限らない。突き合う相撲も今一つだ。
今日の白鵬は、しかし右四つねらいの立ち会い。右前まわしに早く手がかかったのはよかったが、左がとれなかった。稀勢の里は、相手のこの出方は研究していたのだろう。
以後は、徹底して相手の右をしぼりあげた。白鵬は、途中一度だけ左上手に手がかかったが、稀勢の里はこれも許さなかった。
稀勢の里としては、終始休まなかったのがよかった。動き勝ちだ。
稀勢の里は、今場所、初日から8連勝して、これはいよいよ一皮むけたかと思ったら、3連敗。やっぱりだめかと思ったが、こういう相撲がとれるのだから、やはり捨て難いところはある。
地力の面では、白鵬とは当然まだ差があるものの、直接の対戦に限っては、こうなる。お面白いものだ。
白鵬は、右ひじを傷めたようだ。明日以降どうか。

1敗 白鵬
2敗 琴奨菊北太樹臥牙丸

臥牙丸が2敗して、一時星2つの差となったが、これがまた1つに縮まった。
こうなると、明日の白鵬琴奨菊の対戦が、今場所のゆくえを左右する意味を持ってくる。琴奨菊が、先場所に続いて横綱を破るようであれば、優勝争いの面でも、大関昇進に向けても、これ以上ない大きな星となる。白鵬の右ひじの状態がとにかく気がかりだ。
北太樹豊真将との対戦。これも、お互いに重要な一番。
臥牙丸稀勢の里との対戦。これも同様。