naokichiオムニバス

68歳、ヴィオラ弾き。ビール大好き。毎日元気。

明日にも白鵬優勝~11月場所12日目

西だまりに毎日座っている和服の女性が、我が家では相撲そっちのけでの話題。

クラブのチーママ風だが、実際そうかどうかはわからない。
取組の合間によく携帯で電話をしておられるのだが、お客さんへの営業か?

毎日違う着物を着てこられるので、今日はどんな着物だろう、というのが楽しみ。
今日はグレー系の落ち着いた着物だった。

中日だけ、黒っぽい洋服だった。突然の洋装だったのと、いつもアップにしている髪をほどいていたので、最初はわからなかった。

毎日連れが違う。その中日は男性と一緒で、これが彼氏か? と遠く離れた千葉では盛り上がっていた。

妻は、来年の11月場所は福岡まで観戦しに行って、直接話をしてみたいと言っている(笑)。
来年まで忘れずにいられるかな?

さて、相撲の話(笑)。

今年は、八百長問題での力士の解雇もあったため、新入幕力士が多い。いっぺんに顔ぶれが変わったので、なかなか顔と名前が一致せず、それぞれの相撲もおぼえきれない。

そんな中、私好みの相撲をとってくれるのが、妙義龍
十両で連続優勝の実績をひっさげての入幕だけに力もあるのだろうと思っていたが、昨日早くも勝ち越し。
このまま伸びてもらいたい力士だ。顔が豊響時津海(現時津風親方)に似ている。

同じ新入幕の碧山は、妙義龍を上回る9勝を挙げている。2ケタ勝てば敢闘賞の声もかかるだろう。
身体を活かした相撲は魅力があるが、同タイプの魁聖が、新入幕で初日から9連勝の華々しい活躍をしながら、その後すっかり相撲が大味になってしまった二の舞を演じないでもらいたいと思う。

雅山は、序盤戦、さすがに力が落ちてきたか、と思わされる相撲だったが、6日目から7連勝で、2ケタにリーチ。まだまだいけるか。

若手で何と言っても驚くのが栃乃若だ。日馬富士琴奨菊の両大関を破り、白鵬にも予想外の善戦をみせた。
昨日の琴奨菊戦は、大関が栃乃若の懐の深さに負けた、という内容だったし、今日の隠岐の海戦も、地力ではまだ上回る相手にもかかわらず、動きで勝り、最後は圧倒した。
懐の深い力士は、当の隠岐の海を始めとして多いが、栃乃若の場合、相手の攻めをしのぐだけでなく、そこから攻め返して行く圧力も兼ね備えているところが、目下のところは非凡に見える。
白鵬戦もそういう面が見られた。
今後、相撲にさらに厳しさが加わったら、楽しみだ。

豊ノ島が自分の相撲で勝ち越し。3大関を破りながら、同格の相手に星を落としてしまったので、勝ち越しが遅かったが、型を持っているだけに、充分上を狙える。

大関昇進に向けて豊ノ島より一歩先を行く稀勢の里だが、琴欧洲戦以後、内容が悪すぎる。
とにかく、立ち会いの当たり、踏み込みがない。今日の臥牙丸戦も、当たり負けして防戦一方の相撲だった。最後は臥牙丸が自分で転んでくれた格好で星を拾った。
まだ星勘定としては昇進話が消えていないものの、個人的には、このような内容の相撲であと2つ勝って33勝に到達したとしても、昇進には賛成できない。
把瑠都琴奨菊大関戦を2つ残しているので、これをいい内容で勝つことが絶対条件だろう。

もう一人、鶴竜だが、琴欧洲を破っての勝ち越しも、4敗は負けすぎだ。
その4敗は、稀勢の里琴奨菊把瑠都白鵬だから、つまり下への取りこぼしはないわけだが、三役で5場所連続の勝ち越しであっても、もっと上位を食わなければ、大関には上がれない。
個人的には、琴奨菊稀勢の里よりも期待しているので、がんばってほしいところだ。

それにしても、現状で4大関。近々横綱に昇進しそうな大関はおらず、かと言って、皆そこそこ若いので、不成績で陥落しそうな大関もいない。
つまり、次に誰か上がって5大関になったら、過去の例でも6大関はないので、その次の昇進は非常に難しくなりかねない。
稀勢の里鶴竜には非常に険しい道と言える。

日馬富士がいい当たりから把瑠都を圧倒。
把瑠都が情けないという感じもあるが、日馬富士は理想的な手順だった。
今場所の日馬富士、前半戦で星を落とし過ぎたので、まだ勝ち越していないが、相撲内容は必ずしも星数ほどには悪くないと思う。
ただ、日馬富士が考えている手順が、ほんの僅かな部分ではずされたり、思うようにならずに負けた相撲が目立った。決して調子は悪くなさそうなのに、相撲とは難しいものだと思って観ていた。
今日の把瑠都戦は、すべてがうまくいった相撲だった。そういう場合は、巨体の把瑠都をこうやって圧倒できるのだ。

結び、白鵬琴奨菊は、熱戦だったが、同じ相手に3連敗は絶対できないという横綱の気迫がすべてだったように思う。
序盤、はたきを見せてやや危ない場面もあったが、左四つになって、琴奨菊にがぶらせなかったのがすごかった。
また、最後の決め方も、上手投げかと思ったが、よく見ると上手はとっておらず、小手投げあるいはきめ倒し気味にねじふせたという感じだった。
熱戦ではあったが、内容的にはだいぶ差があったと思う。

全勝 白鵬
3敗 琴奨菊稀勢の里雅山、若荒雄、碧山

星3つの差がついてしまった。序盤、琴奨菊以外の大関が星を落とし、稀勢の里鶴竜が全勝だったので、琴奨菊稀勢の里鶴竜がどこまで横綱と競り合えるか、と期待していたが、12日目終了時点で3差というのは、本当にがっかりする展開だ。

明日にも優勝が決まろうという状況だが、白鵬の明日の相手は琴欧洲だから、すんなり決まりそうだ。

白鵬としては、今年まだ一度もない全勝をねらっているだろうし、この優勝争いの展開では、白鵬が優勝した場合の値打ちはそれでこそ、と思う。