naokichiオムニバス

68歳、ヴィオラ弾き。ビール大好き。毎日元気。

6月の定期演奏会のCD

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6月の定期演奏会のCDができあがり、昨2日(日)の練習の時に受け取った。

さっそくウォークマンにとりこんで、今日の通勤で聴いた。

開演前の、ホワイエ(ロビー)コンサートも入っている。
そうか。ハイドンの「ひばり」、弾いたんだっけ。忘れてた(笑)。

ファーストのRちゃんの音がしっかりしてる。ファースト主導のハイドンのカルテットで、これだけきれいに弾けるってすごいな。よっぽど練習したんだね。
何か、ハーモニーを濁らせているのはヴィオラだけ、というような気が・・・。
全体として聴ける演奏になっているのは、他の3人のレベルが高かったからな。
事前練習で、弦楽四重奏の厳しさを痛感したのを思い出す。

さて、ホールでのオケの演奏。

全体には、とても健闘している演奏だと思った。浦安オケもレベルアップしてきたな、と。

ただ。

管の出来については私はわからないが、弦に関して言うと、音が・・・。
今回の録音に限ったことではないが、音が何かパサパサしてる。

自分のことは完全に棚に上げて言ってるんだけど、音程のバラツキ、音色のバラツキ。
これは、現在の浦安オケの弦が、どうしても一つ階段を上がれないでいるところではないだろうか。

本来、各パートが一体となって、つやのある統一した音色にならなければいけない。
ファースト、セカンド、ヴィオラ、チェロ、コントラバス
各パートが1本ずつの太い紐でなければならないのだが、我々のCDから聞こえてくる弦の音はそうではない。
例えばファーストが14人とすると、14本の細い紐が束ねられているように聞こえる。

上手なオケとの差はそこだな。

特にブラームスでそれを感じた。

私は、以前から、アマオケと草野球には共通点があると思っている。

そこで行われている競技は、まぎれもなく野球、サッカーではなく野球だが、当然レベルの差というのはある。

草野球を離れて、例えば甲子園に出てくる高校野球の強豪チームであっても、特に守備の面では、プロではありえない送球ミスとかエラーとかがしばしばある。
やっぱりプロとは違うな、と思うものだ。

同じく、我々が半年前に浦安の文化会館で演奏したのは、まぎれもなくブラームスの3番なのだが、という話だ。

草野球も高校野球も、アマオケも、それぞれに一所懸命やっている。
同じ野球を。同じクラシック音楽を。

でも、同じ野球の中に、同じクラシック音楽の中に、ものすごく大きな差がある。

もしかすると埋められない差なのかもしれないが、埋めようとする気持ち、努力は必要なんだろう、と改めて思う。

お金をいただいてお客さまに聴いていただいている以上は。

自分たちの楽しみだけではいけないのだろう、と思う。

アマオケ草野球論にふれた過去記事
    「ステージの魅力に惹かれて」
       http://blogs.yahoo.co.jp/naokichivla/44704347.html