私の勤務先では、今年の新入社員の初任給を引き上げることになった。
世間の春闘では、政府の要請もあって、ベースアップを行う企業が多い。
当社では、世間より労使交渉の時期が遅く、これから組合要求が決まって、来月後半から交渉が始まるので、ベアの趨勢は、今のところわからない。
しかし、初任給は、労使交渉の対象外なので、経営サイドの判断として、引き上げを決めたと聞いた。
大卒で、220,000円。数年ぶりの引き上げになる。上げ幅は10,000円だ。
ふと、自分の初任給を思い出した。
あと4日で入社丸36年になるが、自分の初任給というのは、どこに書き留めてあるわけでもないのに、いつまでも覚えているものだ。
会社の先輩、何人もから、「俺の時の初任給は○○円だった」という話を、何度も聞いたものだ。
会社員の多くは、そうなんだろう。
36年前、私が1978年に今の会社に入った時の初任給は、108,500円だった。
ついでに、1年後輩の初任給が118,500円。1万円アップだったこともおぼえている。
今年の新入社員の初任給は、220,000円。36年でほぼ倍増したことになる。
<余談>
ところで、社会経済生産性本部が、毎年の新入社員を、「○○型」と何かに喩えることが、昔から行われている。
私が入社した、1978年は、「カラオケ型」だったそうだ。あんまり覚えていないが。
「伴奏ばかりで他と音程合わず。不景気な歌に素直」。
そして、今年、2014年の新入社員は、「自動ブレーキ型」。
「知識豊富で敏感。就職活動も手堅く進め、そこそこの内定を得ると、壁にぶつかる前に活動を終了。何事も安全運転の傾向がある。人を傷つけない安心感はあるが、どこか馬力不足との声も。どんな環境でも自在に運転できるようになるには、高感度センサーを活用した開発(指導、育成)が必要」。