naokichiオムニバス

68歳、ヴィオラ弾き。ビール大好き。毎日元気。

9月場所3日目

毎日の録画は、16:05からにしているが、今日は珍しく3横綱の土俵入りを見ることができた。進行が遅れたのだろう。
しかも、中入り後最初の一番が物言い相撲になったので、幕内前半戦は、仕切り1回で時間いっぱいのせわしなさとなった。

それはさておき、久しぶりに横綱土俵入りを見て、白鵬の土俵入りは、やはりちょっと独特というか、あまりいい印象がなかった。自己流儀が強すぎるというか。

相撲人気の低迷は久しいが、ここにきて、遠藤を筆頭に、大砂嵐、照ノ富士逸ノ城など、「この力士の相撲を観たい」と相撲ファンに思わせる力士が、何人も出てきた。良いことだ。

40歳の旭天鵬が、佐田の富士を土俵際の突き落としで逆転して、初日から3連勝。
旭天鵬の懐の深さが生きた相撲と言えばそれまでだが、佐田の富士が右上手を取りながら、まったくひきつけずに寄っていったのが一番のポイントだろう。

スピード出世も、いまだ壁にぶつからない逸ノ城大関候補に挙げられる栃煌山相手にどんな相撲を取るか、注目された。
逸ノ城の立ち会いはまったくよくなかった。いきなり引きに行くような立ち会いで、栃煌山に攻め込まれ、これはやはりだめかと思ったが、巨体を活かして残すと左を差し、持ちこたえた。
以後の攻めも強引で、相手の首を抱えての投げは決してほめられるものではなかったが、そのまま寄り切ってしまった。
内容的にはよくない相撲でありながら、怪我で平幕に落ちたとは言え、三役級の実力者に勝ってしまうことには驚く。
栃煌山側から見ると、攻めの中でもろ差しを果たせず、相手充分の左をねじこまれたのが敗因。

昨日早くも土がついた稀勢の里は、今日も千代大龍にてこずった。
立ち会いに当たり負けて上体を起こされ、以後、千代大龍の突きやはたきに、どちらかと言うと劣勢の展開。危ない場面も多かった。
途中で左を差して組み止め、これでもう大丈夫かと思ったが、そこからも早く勝負を決めることができない。千代大龍の左下手投げに大きくぐらつく場面もあった。
最後は、地力の差で勝つには勝ったが、会心の相撲にはほど遠い。

琴奨菊碧山に完勝。立ち会いすばたくもろ差し。左下手を取るのが早く、投げで崩して出ながら、右前まわしもいいところを取って、一気に寄った。問題なし。

昨日、不戦勝で初日が出たものの、土俵上で勝ったわけではない、新大関豪栄道は、先場所負けている嘉風が相手。
落ち着いて取れるだろうかと見ていたが、やはりだめだった。
立ち会いから突きでがんばって攻め立てたものの、左を入れられたところから、嘉風の激しい動きに後手にまわり、最後はこまたすくいでひっくり返された。
土俵上では2戦連敗。やはり、どこかかみあっていないものがある。がんばって取ってはいるのだが、空回りしている感じだ。
早く白星がほしいところ。

鶴竜遠藤の好カードは、立ち会い互いに低く当たった。鶴竜は右上手をねらったが、遠藤の突きに果たせず、ならばと突きで応戦しなたら、体を開いて右からの肩すかしで決めた。
鶴竜としては問題ない内容。一方の遠藤は、3日連続の横綱戦に、勝てないまでも何か今後の突破口のようなものを見つけたかったところだが、それができぬままの3戦3敗。

白鵬は、初顔の照ノ富士との対戦。初日、2日目とはたきで決める相撲が続いたが、照ノ富士には気を引き締めてしっかり相撲をとらないと、場合によっては危ないかもしれない、と思って見たが、果たして、白鵬の相撲は昨日までと全然違った。
立ち会いすぐに左上手を取って右四つ。右差し手も返していっぺんに寄った。
照ノ富士は何もできず。
白鵬は、2日間の自分の相撲を、「組んでよし、離れてよしの相撲」と評していたそうだが、今日は「組んでよし」という相撲だった。

結び、日馬富士高安の対戦は、日馬富士が、立ち会いに左上手をねらったがとれず、突き起こしに転じて攻めた。
流れの中で左四つになり、互いに上手がとれない。この形だと、日馬富士としても次の攻め手がない感じで、どう打開するかと思ったが、思い切りのいい左からのすくい投げで決めた。
相手も上手を取れない形だったことで、しのげた面はあるが、先に動いたのがよかった。

横綱が、3連勝。どこまで星を伸ばすか。

心配なのは豪栄道だ。