お盆休み明けに、会社が引っ越した。
住所で言うと、京橋から八重洲に移った。
自分個人が、転勤で勤務地を替わることは、これまでにもあったが、個人の異動でなく、会社そのものが移転するのは、定年間際のこの歳になって、初めてだ。
これまでの転勤でも経験していることだが、勤務地が替わると、仕事の環境ももちろん変わるが、職場をめぐる生活の環境の変化も、結構大きい。
まずは、お昼をどこに食べに行くか。
昼休みの時間は限られているから、以前の、京橋や八丁堀の通い慣れた店までは行けない。
あー、生駒軒や貴膳や華龍飯店が懐かしい・・・。
会社近くをあれこれ開拓しつつある日々で、前の記事に書いた、ひよく亭も、新たな出会いである。それはまた嬉しいことだ。
あと、銀行だとか、書店だとか。
昼休みや、会社の帰りに立ち寄っていた店なども変わってくる。
最近、中央区の地図を買って、前の職場と今の職場の場所をマークして、時々眺めている。
それから、問題になるのが、郵便局や、病院、あるいは床屋だ。
郵便については、そもそも、郵便物を投函する時に、どこにポストがあるんだ? というのが、わからない。
今日、やっと会社の近くにポストを見つけた。
病院については、これまで、風邪をひけば八丁堀医院、歯の治療には日本橋歯科、腰が痛くなったら京橋整形外科に通っていたのだが、今の職場からだと、これはそう気軽に行ける距離ではない。
まあ、健康を維持していれば、必要のない話なのだが、何かあった時には、今の職場に近い、いい医者をさがさないといけないな、と思う。このへんはちょっとまだ心許なさがある。
そういう状況だが、今日は、引っ越し後、初めて会社帰りに床屋に行った。
今日も、同じ店に行って、白髪ぼかしもつけて散髪した。
家に帰って、地図を見たら、この店は、前の職場からも今の職場からもほぼ等距離であることがわかった。
京橋と八重洲。
これまでの生活パターンを変えなくてもいいものと、変えなければならないものがある。
それもまた、楽しい。