naokichiオムニバス

68歳、ヴィオラ弾き。ビール大好き。毎日元気。

イリーナ・メジューエワ 京都リサイタル2016

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イリーナ・メジューエワの、昨年9月の京都でのリサイタルの録音を聴いた。

オール・ショパン・プログラムである。

幻想即興曲、3番のソナタなど、8曲。

とても「好ましい演奏」だと感じた。

私がこれまで好んで聴いてきたショパンは、ポリーニアルゲリッチ、B=ミケランジェリなど。

メジューエワショパンは、ずいぶん違う印象がある。

ポリーニアルゲリッチのような、キラキラとした華やかな音ではない。

派手さはなく、しっとりと落ち着いた響きだ。

重心が低い音、という印象である。とは言え、重厚な音ではない。まして重苦しさはない。

重心の低さはありながら、一つ一つの音が、とても明晰だ。

きわめて程よい、過不足のないピアノ演奏を聴かせてもらっている、そんな感じを受ける。

ピアノの音だけでなく、演奏されるショパンの音楽そのものも、どこかが突出することなく、程よく、過不足がない。

とても気に入った。

このピアニストの、他のレパートリーも、もう少し聴いてみたい。

(今日、会社帰りに、山野楽器本店で、リサイタル盤を2種、それからまたショパンになってしまうが、プレリュードとマズルカ全曲を買い求めてきた)