naokichiオムニバス

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存在を知って半世紀近く、やっと聴けるヴォックス原盤のベームのモーツァルト

ヴォックス原盤の、ベームウィーン・フィルの「ジュピター」、「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」が、平林直哉氏の復刻で発売されるとの情報を、HMVやタワーレコードのサイトで得た。


この録音、平林氏の解説にある通り、昔、宇野功芳氏が絶賛していた演奏である。

古くは、「モーツァルトブルックナー」(帰徳書房刊、1973年10月)において激賞されていたのを読んで、この録音を知った。

その後、「名演奏のクラシック」(講談社現代新書、1990年4月)でもふれられており、「1日も早いCD化が待たれる」と書かれていたが、この盤がCD復刻リリースされた記憶はない。

存在を知って以来半世紀近く経つ今日まで聴く機会がなかった盤なので、さっそく注文した。

ところで、一つ疑問なことがある。

モーツァルトブルックナー」では、「1950年のウィーン音楽祭の実況」との記述がある。

また、「カール・ベームの芸術とレコード」(芸術現代社、1982年10月)に掲載されているディスコグラフィ(野崎正俊編)では、1952年録音と書かれている。

ここまででも不一致なところ、今回のリリース情報では、1944年録音とされているのだ。

そもそも同一の音源なのか、とも思うが、平林直哉氏の解説によれば「ヴォックス原盤で宇野功芳絶賛の演奏」とされているので、同じものなのだろう。

どれが正しいんだろう。

いずれにしても、楽しみだ。