今、浦安のオケではモツレクをメインとする演奏会の練習に励んでいるのだが、実は、このモツレク、私は苦手、もっとはっきり言ってしまうと、好きになれない曲である。
私の場合、「好きな作曲家ベスト3」を挙げろとか、「ベスト5」を挙げろと言われると困るところはある。
誰をそこに入れ、落とすか迷うからだ。
しかし、「一番好きな作曲家」を挙げろと言われれば、迷う余地は全くない。
断然モーツァルトだからだ。
モーツァルトに駄作なし、と言われる。
それには賛成だ。
個人的には、
交響曲第29番
ポストホルンセレナーデ
K334のディヴェルティメント
クラリネット協奏曲
協奏交響曲(K297bの方)
K387の弦楽四重奏曲
アヴェ・ヴェルム・コルプス
↑作曲家でただ一人と言われれば迷わないモーツァルトで、
ただ1曲を選べと言われれば、これも迷わずにアヴェ・
ヴェルムになる。
あたりは、何度聴いても飽きない、一生の宝物である。
そんな私だが、モツレクだけはどうしても苦手だ。
モーツァルトの短調作品については、色々言われているところだが、やはりモツレクは、そんな中でも特に暗いと言わざるを得ない。
駄作だというつもりは毛頭ない。
実際、演奏していて、「ベネディクトゥス」などを始め、美しいと思うページはある。
演奏し甲斐もあると思う。
しかし、やっぱり切なすぎるんだなあ。
LPレコード時代は、モツレクのレコードは世評高いベームのグラモフォン盤しか持っていなかった。また持ってはいたがほとんど聴かなかった。
昨年、今年と自分で演奏することになり、ジュスマイヤー版以外の色々な版を聴き比べることも含め、かなりの種類の演奏を買い集めた。
前に書いたジュリーニ盤など、良い演奏にもめぐりあった。
しかし、今度の本番が終わったら、おそらく私はモツレクからは離れるだろう。
どのレコードにも手が伸びなくなると思う。