naokichiオムニバス

68歳、ヴィオラ弾き。ビール大好き。毎日元気。

そこ、俺の席・・・

会社の同期入社で昔から仲が良く、たまたま今は同じフロア同じ部門で仕事をしているTと先日話していて、「そうそう、あるある」とお互い共感した話。

例えば、朝通勤で乗る電車って、乗る車両、座る席が決まっているものだ。

また、よく行く店、例えば私の場合、会社近くの吉野家に入った時、どのカウンターのどのへんの席に座るか決まっていたりする。

ところが、今日もいつものように、と思って入ると、そこに見知らぬ男が座っていることがある。

そんな時に、「そこ、俺の席なんだけど」と言いたくなるよな、という話である。

当たり前のことではあるが、「俺の席」でも何でもないのだ。
「そこ、俺の席」と思った一瞬後には、そのことに気づく。
でも、頭ではそうわかっても、何か「そこの席には俺の権利がある」みたいな意識は、結構しぶとく拭えないものがあるんだよなあ・・・。

皆さんもそう思うことありませんか?



このTという同期とは、こうした、非常に細かい、まあどうでもいい部分の生活感覚が合致することがあって、話していて、時々(椎名誠もしくは東海林さだお風に言うと)「ハゲしく」共感することがある。

「俺の席問題」と別の機会に、雑談していて、Tがふと、
「一番がっかりするのは、借りたホチキスを使おうとしたら針が切れていた時だよな」
と言った。
これもハゲしく共感できる話であった。

私はその時これを返した。
「会議室で会議に出ていて、シャーペンの芯をつまんだら短くなっていたから捨てたら、それが最後の1本で、いくらノックしても次の芯が出てこなかった時って、しまったと思うよな」
これは、会議室という、補充の芯を机の抽出から出せない状況ゆえの話なのだが、そこが、ホチキスの話の単純明快さに比べて劣るかもしれない。