naokichiオムニバス

68歳、ヴィオラ弾き。ビール大好き。毎日元気。

自動改札

イメージ 1

  こういう場合、私は右の方をめざす。



自動改札で、出口の扉が閉まった状態のレーン(写真の右側)と、素通しの状態のレーン(写真の右から2番目)があった時って、どっち通ります?

私は、閉まった方を通ります。

心理的に、閉まっているところは避けたいという人も多いんでしょうが、私の場合は、扉が閉まっているのを、自分がSuicaをあてて開いて通る、というのが快感。

自動改札に近づく時は、閉まってるのを狙うし、開いているレーンが前方に見えると、「もうすぐ閉まるはず。早く閉まれ、早く閉まれ」と念じながら接近します。

ところが、「俺のレーン」と思って近づいていったのに、脇から別のヤツが割り込むようにその扉を開けて通っていったりすることがあるんですね。
かといって今さら別のレーンに車線変更もできず、悔しい思いをしながら、がらあき状態のところをくぐることもしばしばあります。

そういう時って、何か自分の作戦ミスというか、そんな気がして、自分を責めたり・・・。




話は変わるが、関西の方が普及が早かったというこの自動改札、私が初めて経験したのは、学生時代にさかのぼる。
小平に下宿していた頃、たまに武蔵野線新小平駅を使うことがあったが、この駅が自動改札だった。
つまりもう30年以上前から、この駅は自動改札だったことになる。

千葉の田舎者にとって、自動改札というのは、尋常でない緊張を強いるものだった。
ごくごく最初の頃、どきまぎしてしまって、右手で切符を入れながら通過するところを、左手で切符を入れて、本来通過すべきレーンの一つ右側のレーンを通過しようとした。
当然なのだが、ぱたっと扉が閉まって、けたたましい(と自分には感じられた)アラーム音が鳴り響いた。
その時の自動改札は、今のように前方の扉だけでなく、後ろの扉も閉まった。つまり、レーンの中に閉じこめられる形になったのだ。
駅員が脱兎のごとくに飛び出してきて、まるで犯罪者をとりおさえるように(と自分には感じられた)、私に近づいてきたのだった。
狭い自動改札のレーンに閉じこめられながら、何も悪いことはしていないのに、とおろおろしたのを昨日のように思い出す。

だったらトラウマになりそうなものだが、その私が、今はわざわざ前方が閉まっているレーンを狙って通過しているのだ。