東京場所の場合、向正面に、オリンピックの日の丸おじさんとしても有名な山田さんが、金色のシルクハットに日の丸扇子を持って座る。
今場所は、その山田さんの「出席率」がいつもよりよくない。
やはり、トリノオリンピックを前に、準備に忙しいのだろうか。
今場所は、その山田さんの「出席率」がいつもよりよくない。
やはり、トリノオリンピックを前に、準備に忙しいのだろうか。
全勝の北勝力に土。
時津海は、立ち合い左足が流れたのだが、すぐ左上手をとることができた。
北勝力は、やはり単独トップに立ったことでの意識があったか、突き放せず時津海得意の四つ相撲に持ち込まれての完敗。相手の立ち合いの体勢の崩れを突けなかったところが、本来の相撲でない一番のあらわれだった。
時津海は、立ち合い左足が流れたのだが、すぐ左上手をとることができた。
北勝力は、やはり単独トップに立ったことでの意識があったか、突き放せず時津海得意の四つ相撲に持ち込まれての完敗。相手の立ち合いの体勢の崩れを突けなかったところが、本来の相撲でない一番のあらわれだった。
稀勢の里は、気合い充分に張り差しにいったが、それで何故左が差せずに右四つになってしまうのか。不可解だ。構わず前に出たがむしゃらさは悪くないが、寄る格好がよくない。この人は片方のまわしをとっただけで出て逆転を食うことが多いが、今日もそうだった。不得手の右四つであれば、両まわしをとった上で寄らないといけない。
嘉風は頑張ったが、いっぱいいっぱいという相撲。今場所の勝ち越しは厳しくなったが、北の湖だって千代の富士だって、新入幕は5勝10敗。貴乃花(当時貴花田)も4勝11敗。皆一旦十両に落ちている。
今場所はやるだけやってまたやり直せばいい。
今場所はやるだけやってまたやり直せばいい。
出島は今日もいい出足で五分に戻した。終盤戦頑張って何とか勝ち越してほしいものだ。
安馬と露鵬は、立ち合いに文句がある。最近は、立ち合い腰を割った後に手をつくまで時間をかける力士が多く、困ったものだと思っている。
学生相撲出身者は、学生時代の競技の習慣がそうさせるのだろうし、外国人力士も本来の日本の相撲の作法を知らないので、同様の傾向がある。
この一番も、両者がなかなか手を下ろさず、観客からヤジが飛んだくらいだった。
しかし、立った後は安馬が目のさめるような攻め。露鵬の引きを誘っての快勝。小さい身体で露鵬相手にこれだけ前に出て勝てるというのは大したものだ。
学生相撲出身者は、学生時代の競技の習慣がそうさせるのだろうし、外国人力士も本来の日本の相撲の作法を知らないので、同様の傾向がある。
この一番も、両者がなかなか手を下ろさず、観客からヤジが飛んだくらいだった。
しかし、立った後は安馬が目のさめるような攻め。露鵬の引きを誘っての快勝。小さい身体で露鵬相手にこれだけ前に出て勝てるというのは大したものだ。
白鵬は身体のやわらかさで勝った。今日は気合いが入っていたのだろう、立ち合いが厳しかった。うんと低く行って左を素早くとって放さなかった。
雅山も昨日いい相撲で栃東に土をつけただけに、今日よく動いて抵抗したが、白鵬が常に低く低く相撲をとったことでの快勝。
白鵬はこういう相撲をとれば本当に強いのだ。これが毎日出ればすぐ横綱なのだが。
雅山も昨日いい相撲で栃東に土をつけただけに、今日よく動いて抵抗したが、白鵬が常に低く低く相撲をとったことでの快勝。
白鵬はこういう相撲をとれば本当に強いのだ。これが毎日出ればすぐ横綱なのだが。
琴欧州がとりあえず勝ち越し。相手が楽な春日錦だったことも幸いしたが、立ち合いすぐ左をとった形がいいし、引きつけて寄る形も、今場所一番よかった。
3日続けて自分の相撲がとれたことで、明日からの終盤戦、自らの優勝の可能性も充分あるし、それが無理でも、優勝争いを攪乱することはできるだろう。
新大関のこの場所、苦心しながらも、この3日間で立て直せてきたことは、もしかすると、今場所の成績だけでなく、この人の今後の土俵人生において、一つ流れを確立できた、非常に大きい意味があるかもしれない。
昨年9月場所、千代大海がカド番で初日、2日目と連敗し、この先の成績によってはもういよいよ引退かとも思われた3日目の相手は、初日に朝青龍を破って飛ぶ鳥落とす勢いの普天王だった。どう見ても普天王有利と見られた一番は、しかも四つ相撲となって、これはいよいよ千代大海も終わりかと思われたが、意外にも千代大海が開き直った感じの投げで勝った。これを境に流れが変わり、千代大海はカド番脱出で2ケタ。普天王はそこから8連敗で負け越しとなった。場所の中には、そういうふうに、たった一番の勝敗が、以後の流れを分けることがある。
仮に、この後、琴欧州が更に調子をあげて横綱に駆け上がるようなことがあるとすれば、この場所の今日、相手が白鵬あたりの強敵でなく、春日錦だったところに分かれ目があった、とふりかえることになるかもしれない。
3日続けて自分の相撲がとれたことで、明日からの終盤戦、自らの優勝の可能性も充分あるし、それが無理でも、優勝争いを攪乱することはできるだろう。
新大関のこの場所、苦心しながらも、この3日間で立て直せてきたことは、もしかすると、今場所の成績だけでなく、この人の今後の土俵人生において、一つ流れを確立できた、非常に大きい意味があるかもしれない。
昨年9月場所、千代大海がカド番で初日、2日目と連敗し、この先の成績によってはもういよいよ引退かとも思われた3日目の相手は、初日に朝青龍を破って飛ぶ鳥落とす勢いの普天王だった。どう見ても普天王有利と見られた一番は、しかも四つ相撲となって、これはいよいよ千代大海も終わりかと思われたが、意外にも千代大海が開き直った感じの投げで勝った。これを境に流れが変わり、千代大海はカド番脱出で2ケタ。普天王はそこから8連敗で負け越しとなった。場所の中には、そういうふうに、たった一番の勝敗が、以後の流れを分けることがある。
仮に、この後、琴欧州が更に調子をあげて横綱に駆け上がるようなことがあるとすれば、この場所の今日、相手が白鵬あたりの強敵でなく、春日錦だったところに分かれ目があった、とふりかえることになるかもしれない。
琴光喜は天敵朝青龍に今日で19連敗となったが、今日の相撲は見せた。
右四つにも持ち込んだし、自分が常に先に動いて体勢を作ろうという相撲だった。
朝青龍にはどうしても動き負け、スピード負けするので、勝敗はやむを得ないとしても、これまで無策な相撲で連敗を重ねてきた琴光喜としては、充分評価できる一番であった。
この相撲も、琴光喜にとって一つのきっかけとなりうる内容で、値打ちはあった。
右四つにも持ち込んだし、自分が常に先に動いて体勢を作ろうという相撲だった。
朝青龍にはどうしても動き負け、スピード負けするので、勝敗はやむを得ないとしても、これまで無策な相撲で連敗を重ねてきた琴光喜としては、充分評価できる一番であった。
この相撲も、琴光喜にとって一つのきっかけとなりうる内容で、値打ちはあった。