naokichiオムニバス

68歳、ヴィオラ弾き。ビール大好き。毎日元気。

今月も早々と「レコ芸」購入

今日は17日。
会社帰りに、東京駅栄松堂書店に足を運んでみた。
先月書いたが、ここは「レコード芸術」の入荷が早い。

今日はどうかと店に入ってみると、やった!
2月号が入荷、平積みになっており、めでたく購入できた。
一般の書店に並ぶより3日も早い。

特集は2月号恒例の「リーダーズ・チョイス」である。
今回で30回目を数える。

第1回は、77年だったことになる。大学3年の時だ。
始まった時のことはよく覚えている。
プロの批評家が選ぶレコード・アカデミー賞と別に、翌月に読者の投票が行われるようになったことが、非常にいい企画に思われた。
しかし、回数を重ねる内、読者の投票だからといって、特に珍しいものが上位に上がってくる訳でもなく、そんなに面白くはないと思うようになった。

今回もそうで、結局はアカデミー賞受賞盤や、レコ芸の特選盤が上位にずらり並んでいる。

ただ、近年は、投票者のコメントの掲載が充実してきており、投票結果はともかくとして、そっちを読むのはそれなりに楽しみではある。

今月も吉田秀和氏の連載は休載。朝日新聞夕刊の「音楽展望」も同じく休載となって久しい。
夫人を亡くされた後、仕事への意欲をなくされたと聞いていた。
一旦は執筆に復帰されたのだが、すぐまたやめてしまわれた。
最近でた「音楽展望」の単行本を読んだところ、あとがきに、一旦は仕事に戻ったものの、やはり気力が続かなかったと書かれていた。正確には、書かれていたのでなく、そのあとがきも、編集者による聞き書きで、ご本人の筆によるものではない。
長年、氏の批評のお世話になってきた者としては、もう少し時間がかかってもいいから、かつてと同じあの香り高い文章にふれる機会があればと願わずにいられない。