naokichiオムニバス

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「秋桜」と認知症~日本経済新聞夕刊

今日の日本経済新聞夕刊に、面白い記事が載っていた。

さだまさし作詩の、今やスタンダードナンバー、「秋桜」の詩に、認知症の早期発見の手がかりが書かれているという。
さだファンでもあるという、杏林大学医学部の鳥羽研二教授の記事だ。

著作権の関係で、歌詩の直接引用は控えるが、
  このごろ涙もろくなった(感情失禁)
  咳をする(誤嚥)
  何度も同じ話くりかえす(周囲が気づきやすい初期症状)
  ひとりごとみたいに小さな声で(抑うつ症状)
を指摘している。

また、
  同じことを何度も尋ねる
  物の名前が出てこない
  興味や関心の低下
  物のしまい忘れ
などは、家族が気づいた認知症のエピソードだという。

記事は、この後、その人の趣味によって認知症発症のリスクが変わるとのアメリカの研究成果を紹介し、鳥羽教授としては、一人で黙々と行う趣味よりは、複数の人とコミュニケーションを図りながら楽しむ趣味、麻雀などが、認知症予防になるとの考えを披露している。

楽器演奏も、一人で弾くよりは、オーケストラの方がいいということか?(笑)

さださんが山口百恵さんのシングル曲として「秋桜」を発表したのが、77年。もう29年も前のことになるが、もちろん、認知症(当時は痴呆症、老人ボケと呼んでいたのだろうが)のことを念頭において書いたとは思えない。
前記の記述も、嫁ぐ娘に寄せる母親の情を香り高く描いたものと、同じくさだファンの私としては長年受け止めてきた。

しかし、面白い着眼だと思って、この記事を読んだ。