モーツァルトの最高傑作は

好きな作曲家は色々いる。

ベートーヴェン、ブラームス、ハイドン、シベリウス、マーラー、ラヴェル・・・。

好きな順番に並べろと言われると困るが、ナンバー１だけは迷う余地がない。
モーツァルトだ。

そのモーツァルトの数々の傑作の中で、好きな曲。
シンフォニーだったら、29番、プラハ、ジュピター・・・。
コンチェルトだったら、クラリネット、ピアノで23番27番、管楽器の協奏交響曲・・・。
室内楽だったら、クラリネット五重奏、弦楽四重奏で14番15番・・・。
オペラだったら・・・
と、いくつも挙げたくなる。

これらに好きな順位をつけろと言われると難題だ。
しかし、これもナンバー１は、と言われれば、現時点では、
モテット｢アヴェ・ヴェルム・コルプス｣
を挙げる。

モーツァルトが世を去る年に作曲された、この短くも清澄な音楽こそ、天才が最後に到達した境地ではないだろうか。
モーツァルトの作品は、そのすべてが｢神がこの世に与えた最高のもの｣の一つに数えられると考えているが、さらにその中で飛び抜けた高みにあるのが、｢アヴェ・ヴェルム・コルプス｣ではないかと思う。