naokichiオムニバス

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「一刻館」に感激~ドラマ版「めぞん一刻」

昨12日(土)夜、テレビ朝日系列で「めぞん一刻」のドラマ版が放映された。

めぞん一刻」。
私がこれまでに読んできた漫画の中で、たった一作といったらこれを残すかもしれない。
それくらい、「ビッグ・コミック・スピリッツ」連載当時、20代後半から30代にかけての頃は、のめりこんだものだ。
もちろん、単行本も繰り返し読んだ。

昨晩のドラマ、録画してまだ全部を見ていない。
けさ最初の30分くらいを見ただけだ。

しかし、あんまり嬉しくて、今日とりあえずここに書かずにはいられない。

漫画の実写化は、その漫画に思い入れがあれば、むしろがっかりすることが多い。
どんな俳優をもってきても、原作のイメージと違うことの方が多いからだ。

ちょっと話はそれるが、「のだめカンタービレ」のドラマ化(あ、まだ最終回だけ録画見てないんだった)は、mixiのコミュなどでは、キャスティングに賛否両論だった。
しかし、私個人としては、ほとんどのキャスティングには抵抗感がなかった。
特に、上野樹里ののだめは、これ以上のはまり役はないと思った。

「めぞん」に戻る。
「あんまり嬉しかった」一つは、キャスティングのよさだ。
原作を愛することにおいては人後に落ちないつもりの私だが、昨晩のドラマについては、「のだめ」同様、抵抗がなかった。

響子役は、かつての映画化では、石原真理子が演じて、これは見ようと言う気にもならなかったくらい、イメージに合わなかったが、今回の伊東美咲については、理想の響子さん像とはもちろん言えないものの、まずまず違和感はないと思った。
このドラマのために募集した新人、中林大樹という人は、まだ演技がどうこうというふうまで見た訳ではないが、顔、姿形は五代のイメージによく合っている。
岸本加世子の一の瀬、岸部一徳の四谷、高橋由美子の朱美もまずまず満足できるところだと思った。
もっと昔にドラマ化するなら、樹木希林伊武雅刀飯島愛あたりでもよかったかもしれない。
(伊武は石原真理子版映画で四谷を演じているそうだ)

嬉しかったもう一つ。
こっちの方が大きいのだが、「一刻館」のリアルさだ。
原作を、このドラマのスタッフはよほど研究したのだろう。ドラマ冒頭に登場する一刻館の外観から、内部の様子など、本当に漫画のままで、私は感激してしまった。

2時間少しのワクの中で、どこまで話が進むのか、後日改めて全編を見るのが楽しみだ。