ビジネスマナーとして、相手からもらった名刺を粗末に扱わないこと、というのは、よく言われることだ。
応接室で交換した名刺をテーブルに置いて、その上に書類を置くとか、もらった名刺を、手でもてあそんではいけない、というのは常識とされる。
名刺は、その人の分身みたいなもので、名前を書いた単なるカードではないのだ、と。
渡した名刺を相手に粗末に扱われる経験は、私も何度かある。
人によって感じる度合いは違うだろうが、私は結構イヤだ。
自分の頭や顔を、その手でいじくられているような気がしてしまう。
人によって感じる度合いは違うだろうが、私は結構イヤだ。
自分の頭や顔を、その手でいじくられているような気がしてしまう。
で、以前から思っていることなのだが・・・。
例えば政治家。
あるいは芸能人。
こういう人たちって、自分の顔写真が、ほんとにあちこちに出ているよね。
ポスターだったり、雑誌の表紙だったり、グラビアだったり。
そうしたものが、例えば、貼られたポスターが、雨の日に濡れたり、あるいは破られたり、表紙を飾った雑誌が、駅のゴミ箱に放り込まれたり、あるいはちぎれて路上に落ちて人に踏まれたり、そんなことはしょっちゅうある。
それをイヤだと思うようなら、政治家や芸能人は務まらないんだろうね。
自分だったらどうか、と考えた時に、やはり耐えられないような気がする。
自分の写真が、見知らぬ人の手で、どこか見知らぬ土地の駅で、ゴミ箱に捨てられる・・・。
やっぱり抵抗あるなあ。
やっぱり抵抗あるなあ。
いや、それどころか、どこか見知らぬ土地の駅の汚いトイレの床に捨てられ、別の誰かに踏まれることだってあるわけだ。
イヤだなあ。
イヤだなあ。
でも、写真を撮られる人は、それは割り切ってるんだよね、たぶん。平気なんだろうね、きっと。
それが仕事なんだろうけど、感覚的には理解できないところがある。