naokichiオムニバス

68歳、ヴィオラ弾き。ビール大好き。毎日元気。

1月場所3日目~魁皇史上単独1位の通算808勝達成

今日の平幕の取組は、どれも勝ち力士が持ち味を出した相撲ばかりで、よかった。

特によかったのは、豊響光龍朝赤龍。それに引き換え、豊真将の相撲がよくない。

稀勢の里は、今日もいい相撲だった。琴奨菊との対戦なので、当然左四つにはなるが、立ち合いから右上手をとりにいった。
昨日に続いて、右上手の相撲。青房下へ寄って出て、最後はまわしを放して押し出し。休まず前に出たのもよかった。
一方の琴奨菊は、元気がない。

把瑠都鶴竜は、鶴竜が立ち合い低く当たってもろ差しをねらったが、把瑠都は左上手をとって珍しい右四つ。体格差があるだけに、右四つでも充分持ちこたえられる。
鶴竜は、左をまきかえにいったが、これはさすがに無理。把瑠都はこれに乗じて左上手をひきつけて出た。

日馬富士が力強い相撲。今日は頭から当たるのではなく、突き放しにいって、そのまま重い雅山をまっすぐ押し出した。体格差をものともしない力強さには目をみはった。大関に上がる前の相撲が戻ってきた。

琴欧洲は、立ち合いすばやく左上手をとったが、豪栄道に低く入られ、どんどん前に出られると、ずるずると下がって俵に詰まった。
しかし、懐の深さを生かして、左上手からの投げで逆転。上手の引きつけがよく、下に投げを打ったのがよかった。

史上単独1位がかかる魁皇は、千代大海との対戦。
千代大海は立ち合いから突いたが、効かない。魁皇が、相手の左かいなをたぐり加減にして右から突き落とすと、千代大海は後ろを向いてしまった。そこを魁皇が右からの送り投げ。千代大海は無惨にひっくり返された。まったく見るべきところのない3連敗。これでもまだとり続けるのか。

もう一人、目を覆うのは琴光喜だ。北勝力の突きに防戦一方。最後は後ろを向かされる始末。
琴光喜は、昨日も今日も上体が立ってしまっている。そのために、相手の攻めをもちこたえられない。
今日は北勝力の突きもよかったが。

朝青龍栃ノ心は、栃ノ心が昨日の白鵬戦で右肩と上腕を傷めたということで、相撲にならず。栃ノ心は、立ち合いから得意の右を差そうという動きがなく、すぐに左四つ。しかも、朝青龍があっさり上手をとった。これで勝負あった。

白鵬豊ノ島は、豊ノ島が先に右を差し、白鵬は右が差せない。豊ノ島の流れか、と思った瞬間、白鵬が相手の右かいなをとって左から網打ち。
臨機応変な相撲と言えば言えるが、白鵬としては思い通りの相撲ではなかったはずだ。
今場所の白鵬は、いつ星を落としてもおかしくない、とまでではないものの、この横綱本来の流れで相撲がとれない日が続いているのは事実だ。