naokichiオムニバス

68歳、ヴィオラ弾き。ビール大好き。毎日元気。

1月場所2日目~魁皇史上1位タイの幕内807勝

平幕でよかったのは、栃煌山朝赤龍玉鷲安美錦
朝赤龍に復調の気配が見えるのが嬉しい。安美錦は、今場所は活躍しそうだ。

把瑠都稀勢の里は、過去把瑠都の8勝1敗。これは気がつかなかった。
しかし今日は、稀勢の里がいい相撲をとった。
左四つの攻防となったが、稀勢の里は、把瑠都に何度上手をとられてもこれを切り、休まずに攻め続けた。
把瑠都は攻める場面をまったく作れず。
稀勢の里は、珍しく上手中心の相撲だったのがよかった。

千代大海は、今日は突きが出たが、それでもだめ。立ち合い北勝力に踏み込み負け、もろ手突きをまともに食うと、後は下がるしかなかった。
「6敗したら引退」と言っているが、2日間の内容を観る限り、6敗を待たずに進退を考えるべきではないかと思う。

琴欧洲が今日もいい相撲。立ち合い右から張って左差し、雅山に突かせず組んだ。
最初、右上手がとれなかったが、おっつけて右を差してもろ差し。左前まわしを引きつけて出た。雅山は下がりながら突き落としを見せたが、琴欧洲の下半身は崩れなかった。昨日、今日と、琴欧洲は、自分の体勢が崩れる前に勝負をつけることができている。

魁皇豪栄道を破って、史上1位タイの幕内通算807勝を達成した。
相手の左をひっぱりこむようにして左四つに組んだことで、まずは有利な形ができた。互いに上手がとれなかったが、豪栄道は自分の四つでないだけに、積極的に上手をとりにいかない。そうする内、魁皇が先に上手をとった。これでますます充分。
魁皇が投げで崩し、寄って出ると、豪栄道もさすがにしぶとさを見せて残したが、今日の魁皇は相手の動きによくついていき、最後は正面黒房寄りに寄り切って、タイ記録達成。
単独1位がかかる明日の相手は千代大海。若干複雑な気持ちもあろうが、記録達成は濃厚だ。

琴光喜が初日から2連敗。鶴竜が、立ち合い低く入ると、琴光喜は左右から突き放そうとしたが、鶴竜はまったく離れずに左右からすくうようにしてもろ差し。すぐに右から突き落として決めた。
琴光喜が力負けしたという印象だった。

日馬富士琴奨菊は、過去日馬富士が8勝16敗と苦手にしている対戦だが、今日は一方的。
立ち合い左から張ってすぐにもろ差し。休まずにどんどん前に出た。
琴奨菊は防戦一方で何もできなかった。

白鵬栃ノ心は、栃ノ心が頭で当たっていった。相四つだけに右四つ。互いに下手はとったが、上手はとれない。
しかし、白鵬は右から投げでゆさぶってから上手をとると、引きつけて白房下へ寄り切った。下手側に寄っていったのがよかった。腰の落とし方もよかった。
故小坂秀二氏が、双葉山玉の海貴乃花を、「腰で相撲をとる力士」と評していた。小坂氏の目には、今の白鵬はどう映るだろうか。
栃ノ心は、白鵬とは体格がほぼ同じで、一番力が出るのが白鵬と同じ右四つということだと、力をつけてきているとは言え、なかなか攻略は難しいのではないかと思う。

朝青龍豊ノ島は一方的な相撲となった。立ち合いからすぐ左四つ。豊ノ島は、右からおっつけてもろ差しをねらったが、朝青龍はそれを許さず、右上手も先にとって充分、休まずに東土俵に走った。
今のところ、朝青龍のスピードと集中力には光るものがある。
一方の白鵬は、昨日、今日と、上手が遅いのが気になる。