NHK総合テレビは、国会中継のために17:05からの放送。幕内後半戦に入ったところで放送が始まった。
以前は、こういうケースでは、放送できなかった幕内前半の相撲を、取組の合間に順次見せていた。しかし今日は、連続リプレイの形。これがまずいのは、前半のすべての取組をある時間内に収める必要があるので、ちょっと長い相撲は編集されてしまうところだ。長い相撲を中抜きにするのはまだ許せるが、今日の連続リプレイは、多くの取組が、途中からの映像。立ち合いが非常に重要な相撲にあって、その立ち合いを見せずに、勝負がつくところだけ見せる編集方針には不満を感じる。
以前は、こういうケースでは、放送できなかった幕内前半の相撲を、取組の合間に順次見せていた。しかし今日は、連続リプレイの形。これがまずいのは、前半のすべての取組をある時間内に収める必要があるので、ちょっと長い相撲は編集されてしまうところだ。長い相撲を中抜きにするのはまだ許せるが、今日の連続リプレイは、多くの取組が、途中からの映像。立ち合いが非常に重要な相撲にあって、その立ち合いを見せずに、勝負がつくところだけ見せる編集方針には不満を感じる。
栃煌山と武州山は、立ち合い左四つから、栃煌山が右をこじ入れてもろ差し。向正面へ寄った。このへんは栃煌山のうまいところだが、再三書いているように、上位に上がれば相手はこの形でとらせてはくれないわけで、そこを考えなければ、上位定着は難しい。
玉鷲は、立ち合いやや立ち遅れたものの、稀勢の里を一気に西へ押し込んだ。稀勢の里は下がったが、玉鷲の左かいなを右からはねあげておいて右上手をとって残した。その後、稀勢の里は、体を入れかえておいて、逆に突きに転じ、西へ突きだした。基本的には地力の差が出た相撲ではあるが、大関候補と言うならば、格下の相手にここまで相撲をとらせてはいけないだろう。
鶴竜と雅山は、突き合いとなったが、鶴竜は下がらず、下からあてがったり、実にうまい対応。機を見て右前まわしをとると、その右を引きつけて、一気に青房下へ出て寄り切った。力強い相撲だった。
今場所の雅山は、攻められるとすぐに下がる場面が目立つ。軽い感じがする。
今場所の雅山は、攻められるとすぐに下がる場面が目立つ。軽い感じがする。
把瑠都と豪栄道は、立ち合いに豪栄道が当たりながらちょっと左に動き、左上手をとって頭をつけた。ここまでは豪栄道ペースの相撲。
しかし、把瑠都は左を伸ばして上手をとる。その後豪栄道の左上手が切れてしまい、左はおっつけに変わった。把瑠都は右からすくいながら、左上手を引きつけて強引に体を入れかえ、白房下へ寄り切った。
把瑠都の相撲内容がちょっと悪くなってきた。今日の一番は、以前の力まかせの大味な相撲に戻ってしまった感がある。
しかし、把瑠都は左を伸ばして上手をとる。その後豪栄道の左上手が切れてしまい、左はおっつけに変わった。把瑠都は右からすくいながら、左上手を引きつけて強引に体を入れかえ、白房下へ寄り切った。
把瑠都の相撲内容がちょっと悪くなってきた。今日の一番は、以前の力まかせの大味な相撲に戻ってしまった感がある。
琴欧洲と豪風は、がっかりする相撲。豪風が、当たって左おっつけからいなすと、琴欧洲は簡単に体勢を崩した。さらに、豪風が左はずで攻めると、これが琴欧洲の右わきに入って効き、琴欧洲の体が浮き上がってしまって、もろくも土俵から足を出した。
大関として、こういう星は絶対に落としてはいけないのだ。これから横綱戦を控え、自分自身も優勝にからむポジションに一応はいるのだから、この終盤にきて、過去11勝3敗と圧倒している平幕相手に、こんなふがいない相撲をとってはならない。
大関でも、横綱に上がる人、大関で終わる人がいるが、それは、15日中の一番だけでも、こういう相撲をとってしまうかどうか、ではないか。
大関として、こういう星は絶対に落としてはいけないのだ。これから横綱戦を控え、自分自身も優勝にからむポジションに一応はいるのだから、この終盤にきて、過去11勝3敗と圧倒している平幕相手に、こんなふがいない相撲をとってはならない。
大関でも、横綱に上がる人、大関で終わる人がいるが、それは、15日中の一番だけでも、こういう相撲をとってしまうかどうか、ではないか。
白鵬がまさかの2敗目。日馬富士が立ち合い頭で当たって突き放すと、白鵬も五分に応戦したが、日馬富士が左に動いて体を開くと、白鵬はたたらを踏んで後ろを向いてしまい、そのまま土俵を飛び出した。相手をよく見て相撲をとる白鵬としては、珍しい負け方だった。
勝負のアヤは、白鵬が右から日馬富士の顔を張りにいったのと、日馬富士が体をかわすのが、絶妙のタイミングとなり、その張り手が空振りになったことだろう。日馬富士は白鵬の身体にはさわっていない。いなしたわけではなく、かわしただけなのだが、それが白鵬の攻め手とうまく合ってしまったという感じだ。白鵬としては、不覚の1敗。
それにしても、昨年、1年6場所を通じて4敗しかしなかった(本割で)白鵬が、今年最初の場所で早くも2敗。逆に、昨年の成績がいかにすごいことだったか、痛感する。
勝負のアヤは、白鵬が右から日馬富士の顔を張りにいったのと、日馬富士が体をかわすのが、絶妙のタイミングとなり、その張り手が空振りになったことだろう。日馬富士は白鵬の身体にはさわっていない。いなしたわけではなく、かわしただけなのだが、それが白鵬の攻め手とうまく合ってしまったという感じだ。白鵬としては、不覚の1敗。
それにしても、昨年、1年6場所を通じて4敗しかしなかった(本割で)白鵬が、今年最初の場所で早くも2敗。逆に、昨年の成績がいかにすごいことだったか、痛感する。
結び、朝青龍と魁皇は、朝青龍の完勝。立ち合いすぐに左四つ。朝青龍がすばやく上手をとり、魁皇に上手を与えない。魁皇の右はかかえるだけで、この格好では魁皇としてはもう攻め手がない感じになった。朝青龍が上手を引きつけ、腰をつきつけるようにしながら、青房下へ寄って出た。