naokichiオムニバス

68歳、ヴィオラ弾き。ビール大好き。毎日元気。

若書きアーカイブ~「音楽断章」ノートから最初の記述「シベリウス」(1980年、24歳)

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「音楽断章」と称したノートが何冊かある。

聴いたレコードや演奏会の感想を書き綴ったり、新聞や雑誌の音楽記事の切り抜きを貼ったりしたものだ。ほしいレコードをリストアップしたりもしている。

1冊目はドラえもんの表紙のノート、2冊目はオフコースの表紙のノート(みんな若い!)。

ワープロやパソコンなどはまだ身のまわりにない時代だから、ボールペンの手書き。

1冊目、一番最初に書いてある文章はこれ。



   80.3

   シベリウス

   カヤーヌスをきいてみたい。
   シベリウスのほんとによい演奏は意外と少ない。むずかしい作曲家ではないか。
   カラヤンは、シベリウスのバター炒め。立派だが何かちがう。
   ロジェストヴェンスキーは言語道断。
   しいて今はデイヴィスだろうが、力強く線太のシベリウス金管の弱いのがい
   かにも惜しい。
   バーンスタインは好きだ。
   やはり野におけレンゲ草的素朴なのはないものか。
   ベルグルンドあたりか。



24歳の文章。
なっまいきだなあ。

カラヤンシベリウスについては、先日賞賛の記事を書いたばかりだが、31年前の私はこんなこと考えてたんだ。
バター炒めねえ。そう感じてたのか。

デイヴィスのシベリウス全集は、当時、「レコード芸術」で大木正興氏が絶賛していた演奏だ。
ボストン響だが、金管が弱いと断じている。そうだったかな。

ベルグルンドのシベリウスは、今はヘルシンキ・フィル盤を聴いているが、この盤は当時はまだ出ていなかったはずで、ここで言っているのは、ボーンマス響との旧盤だろう。