naokichiオムニバス

68歳、ヴィオラ弾き。ビール大好き。毎日元気。

氷水のパフォーマンスと不幸の手紙

もう50年近く前、小学校5年の時。

いわゆる「不幸の手紙」が届いた。○日以内に、○人の人に同じ内容の手紙を送らないと、不幸になります、ってやつね。

クラスの友人に同じ内容の手紙を出したんだけど、それが、後日クラスの中で話題になり、担任の教師にひどく叱られたことがあった。

ところで、ここ2、3日、急にニュースで目にするようになった、氷水のパフォーマンス。

難病への認知度を高め、治療法開発の支援を目的としたもので、人から人へリレーされる。

バトンを受けた人は、氷水を頭からかぶるか、100ドルを寄付し、次に3人指名するのだそうだ。

浜崎あゆみダルビッシュ投手を指名したとか、渡辺麻友孫正義氏が氷水をかぶったとか、報道されている。

個人的な感想を言えば、これって、ちょっとどうなのかな、と思う。

・氷水をかぶる行為に、どういう意味があるのか。PR効果、ということなのだろうが、それ自体には、難病の患者を直接支援する作用はない。

・設定された2つの選択肢には、「氷水をかぶりたくない場合に、100ドルの金銭で代替する」、という印象がある。

・指名してリレーする、という方式に、いささかの強制を感じる。

目的自体を否定するつもりはない。

しかし、何か釈然としないものがある。

自分にまわってきた時に、「私は、氷水をかぶりたくもないし、100ドル出したくない」、という意思表示がしにくいよね。

「私は、ここでリレーを止めます」、という意思表示が。

だから、指名は3人ということにして、止める人がいてもリレーは続く、という設定なのかもしれないけど。

でも、やっぱり、ちょっとなあ。

パフォーマンスが一定の意味を持つ、あるいは、100ドルの金が格別大金でもない、有名人の間でリレーされている話で、私みたいな一般人にはまわってこないのかもしれないけど、わからないよね。

そう、やっぱり、指名してリレーするという方式に、ちょっと不気味なものを感じるのだ。

小学校の時のトラウマがあるからかな。

重ねて言います。ここで対象となっている難病とその患者さんのことを、何か言いたいわけではないです。
こういうキャンペーンのあり方についての、私見ということでご理解いただきたいと思います。