中入休憩が終わり、柝が入ると、満員御礼の垂れ幕が下がってくる。
姪は、家から持ってきた、父と母の遺影を出して、膝の上に載せて観戦。
2回目の
国技館、オペラグラスをのぞいたり、
スマホで写真を撮ったり、熱心に観ていた。
姪は、昨年頃から、相撲をよく観るようになったそうだ。日頃は、NHKのBS放送で、三段目、幕下あたりから観ているとのこと。
十両力士で誰が有望株か、聞いてみたら、阿武咲、
石浦、正代、錦木の名前を挙げた。私も、今後フォローしてみたい。
琴勇輝=遠藤。突き合いになり、どこかでまわしをさぐりたい遠藤が突き負けてしまった。7勝7敗は、大いに期待はずれ。
妙義龍=
栃煌山。妙義龍が苦しい体勢から、逆転の首投げ。
琴奨菊=勢。優勝争いに残りたい勢だったが、まったく見せ場が作れぬまま、
大関の牙城を崩せず、脱落。
さて、心配な
照ノ富士。土俵入り、そしてこの一番の動作を見ていて、そう痛そうでもないようではあったが、
豪栄道との対戦、やはり相撲にならず。
結びの一番。この時点で、唯一2敗となった
鶴竜と、3敗の
稀勢の里。おそらく、9割方の
相撲ファンが、
稀勢の里が勝って、3人が3敗で並ぶことを期待していたのではないだろうか。
当然の森永賞。
立ち会い、
横綱が右に変化。どよめく場内。しかし、行司が相撲を止めた。再度の立ち会い、今度は
横綱が左に変化して、二本入れて、大きな一番を制した。
優勝争いのストーリーとしては、ここで
横綱が残ったのは望ましいことだが、この相撲内容はまったく評価できない。
既に、
栃煌山戦での変化で非難を浴びていながら、この大事な一番で一度ならず二度までも変化するとは。
明日は、手負いの
照ノ富士戦なので、このまま
鶴竜が2敗で逃げ切る可能性が大だが、誠に残念な内容だ。