幕内の取組開始。
我が家のごひいき、呼出の大吉さん、大ちゃん。この日は、幕内最初の一番を呼び上げた。
最初の取組が德勝龍=大奄美、次が魁聖=英乃海。つまり、東方から、3時のヒロインのかなでとゆめっちが相次いで土俵に上がった、という形(笑)。
照強の塩。
このような状況になって、相撲場に来るのは初めてだが、やはり雰囲気は違う。
声援は控えて拍手で、と呼びかけられていることから、拍手は普段より熱心に送られているような気がする。自分のひいき力士にだけ拍手したり声をかけたりというのが普通だが、そうでなく、どの力士の取組であっても、どちらが勝っても、館内から大きな拍手が沸くという感じだ。
やはり日本人の真面目さか、驚くほど喚声がない。異様と言えば異様だ。ただ、勝負がついたところで、思わず出るどよめきは小さくなかった。
客席での飲食は禁じられている(所定の場所に行っての飲食は可)。そして飲酒は場所を問わず不可。
相撲を観ながら飲食ができないというのも誠に残念と言う他はない。アルコール禁止は正解だなとは思った。仮に飲んで良いとすると、たとえ通常の半分に間引いて座らせているとしても、観客同士の会話はうるさくなるだろうし、声援も出てしまいかねない。ただ、アルコールなしでの飲食だったら別に構わないんじゃないか、と言う気はした。
前半戦が終わって休憩。土俵が整えられる。
後半戦。遠藤=妙義龍は、買ったタオルを掲げて応援。押し出して妙義龍。
仕切りが短い気がした。3回目の塩が時間いっぱい、2回目の仕切りで立つ形だ。別にコロナで打ち出しが早まっているわけでもないから、前からそうだったのだろうが。
三役力士が土俵に上がる終わり7番は、仕切りが1回増えた。
若隆景=隆の勝で、玉鷲=隠岐の海に続くこの日2回目の物言い。取り直しの判断は妥当と思ったが、錦戸審判長の説明は余りに簡略だった。
大関復帰を賭ける照ノ富士。妻がうちわで応援。北勝富士を下手投げで下して好発進。
朝乃山。あまりいい相撲ではなかったが、宝富士を突き落とした。
結び、白鵬=大栄翔。休場明けの横綱にとって先場所平幕優勝の気鋭との対戦は荷が重いかと思ったが、目にも止まらぬ速攻で寄り倒し。
土俵際やや微妙にも見えたが、スピードで有無を言わさなかった感じだった。懸賞金を受け取る時の蹲踞で、右膝をかばっているように見えたのが気になった。
2度の物言い、内一番は取り直しとなったから、打ち出しは18時をまわったように思う。
この日、森永賞がなかったが、これは国技館開催であっても三月が本来地方場所だからか。
(尚、観ている時にはまったく気がつかなかったが、翌日の報道によると、この日の十両以上の取組で、寄り切りが一番もなかったそうだ。これは大変珍しいことらしい)
打ち出しの後は、お楽しみ抽選会というのが行われた。規制退場を目的とするもので、司会者の呼出さんがクジ(おそらく入場券の半券)を引いて、席にいれば賞品がもらえるというものだ。
当選は20本。正面→東→西→向正面の順に抽選が行われ、各5本の当選が出る。
正面の抽選が終われば、正面の観客は退場できる、という仕組みだ。
規制退場を避けてか、弓取り式前に相当数の人が帰って行ったが、それでもかなりの人数が残っている中、僅か20本の当選はいかにも少ない。
期待もせずに西方にまわってくるのを待った。
西方、1本目から順に席番号が読み上げられる。やっぱりだめか、そりゃそうだよね、が4回続いて、最後の1本。
・・・何と、驚くことに当たりました!!!
いやーたまげたね。こんな運の強さがあったとは。
西方の抽選が終わって退場。正面エントランスに行くと、賞品受け渡しのコーナーがある。
半券を見せて進むと、安治川親方(元安美錦)がおられて、賞品の入った紙袋を渡してくれた。スマートフォンで写真も撮らせてもらいました。
外へ出る。
はね太鼓の音がしない。これはどうしたことだろう。満員のお客さんを呼べない間はやめているということだろうか。
久々の生の相撲もよかったが、それにしても抽選会の当選は嬉しかったねえ。
帰宅後紙袋を開けてみてまたびっくり。何と豪華な賞品。
商品券3,000円分(本場所の会場内で使用)。遠藤関の手形色紙。カレンダー。番付表。クリアファイル。トートバッグ。ポストカード。相撲ノート。手ぬぐい。豪栄道のスマホスタンド。国技館カレー。
1万円は下らないと思われる。
いやー、よかったよかった。