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朝寝でウトウトとしていたら、何の脈絡もなく上の写真の絵が頭に浮かんだ。
ご存知、名作「巨人の星」の1シーンである。
星飛雄馬の青雲高校が甲子園大会出場のため、新幹線で東京駅を出発する。
他の部員には親が見送りにホームまで来ているのに、飛雄馬の父、一徹は普段通りに仕事に出かけてしまった。
新幹線が走り出し、飛雄馬がさみしく車窓から外を眺めていると、突然ホームの柱の陰から一徹が現れる。
「あっ父ちゃん!」
一徹は、無言で、「ぐい!」とVサインを送る。
・・・という場面である。
来てるんだったら何も隠れてないで、最初から顔を合わせてやれよ、というのもあるが、やはりここで可笑しいのは、「Vサイン」である。
今、「写真撮るよー」とカメラを向ければ、誰もが、「ピ~~ス!」とやるあれである。
それを、ツギアテをしたズボンに地下足袋姿の日雇労働者のオヤジがやるのである。
これは今の感覚だと違和感大ありだ。
もう一つ気がつくのは、飛雄馬がこれを「勝利のVマーク!」と言っていること。
「勝利の」と解説しつつ、かつ「Vサイン」でなく「Vマーク」。
「Vサイン」というものが、まだ全然一般的でなかったということだ。
だから、今見たらギャグにさえ見えるこのシーンは、感動のシーンだったのだ。
この場面が「少年マガジン」誌上に載ったのが正確にいつだったかわからないが、昭和40年代前半か?
望月あきらのバレーボールマンガ「サインはV」は、これより後だったということか?
・・・それにしても、大晦日の朝になんでこんなものが夢に出てきたんだろう。