naokichiオムニバス

68歳、ヴィオラ弾き。ビール大好き。毎日元気。

ベートーヴェン「合唱幻想曲」

ベートーヴェンの作品の中でも、「合唱幻想曲」は、そう有名な方ではないが、好きな曲だ。

95年に、サントリーホール小澤征爾さんの還暦記念の演奏会があって、聴きに行ったのだが、この時のメインがこの曲で、小澤さんが振った。
それまであまり熱心に聴いてきた曲ではなかったのだが、この実演を聴いたことで、好きな曲に仲間入りした。

冒頭、ピアノ独奏から始まり、オケによる変奏曲の展開を経て、最後はソリストと合唱が加わる。
「第九」の歓喜の主題を試作的に使ったと言われるメロディもわかりやすいし、変化に富んで楽しく面白い曲だと思う。
もっと人気が出てもいいと思うのだが、やはり実演にかけづらい編成であることが、知名度の上がらない理由なのだろう。

今日は、アバドウィーン・フィルポリーニのピアノのレコードで聴いたが、小澤征爾=ボストン響、ルドルフ・ゼルキンのピアノの演奏も好きだ。
そういえば、前記サントリーホールでの実演では、ピアノはピーター・ゼルキンだった。

浦安の市民演奏会で、いずれ「第九」をやる機会があったら、その前プロにどうか、と以前から思っている。
演奏会としては面白いプログラムだと思うのだが。