naokichiオムニバス

68歳、ヴィオラ弾き。ビール大好き。毎日元気。

一発オケの思い出②~シベリウスの交響曲を演奏する会(01年10月)

アイノラ交響楽団というアマオケがある。
  http://ainola.s82.xrea.com//
シベリウスの作品を演奏することを目的に結成されたオーケストラで、新田ユリさんを常任指揮者として、既に3回演奏会を開催されている。

このオケの草創期に、ちょっとかかわりを持たせて頂いたことがある。

そもそも、アマオケの情報サイト「Freude」で、「アイノラ」という名前に目が止まり、サイトをのぞいてみたのがきっかけだった。01年の今頃のことである。
シベリウス・オケ。私にとっては何とも魅力的な話だ。

当時、ちゃんとした形でのオケはまだ存在しておらず、シベリウス・オケというコンセプトのもとに、これから体制を作っていこうという段階とのことだった。
メーリングリストがあるというので、とりあえず登録し、活動状況を知ることにした。

その内、オケの本格発足に向けて、ともかく集まって音を出そうという話が進み、01年10月8日(祝)に、ティアラこうとうシベリウス交響曲を演奏する会」が開かれることになった。

これは聴衆を募っての正規の演奏会ではなく、ともかくその時点でのアイノラ交響楽団のメンバーを中心に、メーリングリスト登録者も含めた一発オケとして集まり、演奏してみようというイベントだった。

一も二もなく参加することにした。

当日に先立って、事前の練習が1回あったがそれには参加できず、文字通りの一発参加だった。

朝、ティアラこうとうに集合。確か雨だった。
ヴィオラは、はっきり覚えていないが、2プルトか3プルトくらいだっただろうか。

管絃樂團“響”の指揮者の、石川真也氏が指揮をされ、昼食をはさんで、午前、午後、夕方までかけて、シベリウス交響曲を全部演奏したのだ。
聴衆を入れての演奏会ではなく、まあ譜読み遊びに近いものであった。
曲によっては、途中で止まったりもした。

しかし、こういう経験はめったにできるものではない。
個人的には、学生時代に1番と2番、浦安ではこの前年に2番を演奏したのが、シベリウス交響曲経験のすべてである。
3番から7番は初めて弾いたが、非常に楽しかった。

以後、アイノラ交響楽団は、しばらくの準備期間を経て、立派なオーケストラとしての活動を確立された。
私も、できるものなら、入団して演奏したいという思いは持ったのだが、東京を本拠とするオケでもあり、少なくとも浦安との両立は不可能だ。
やはり、いかにシベリウス・オケといえども、自分にとってのフランチャイズである浦安オケを離れる訳にはいかないので、これまでのところは断念している。
しかし、いつかまた何かの形でかかわりを持てればとは思っている。