ロビーコンサート。管楽合奏(タファネルの五重奏)。
自分個人にとっての今回の演奏会は、まず「疲れた」。
そして、「今までで一番平常心で弾けた演奏会」。
そして、「今までで一番平常心で弾けた演奏会」。
9:30からの最終リハーサルのため、そろそろ出かけようとしていたら、同じマンションに住む方から、チケットがほしいとのお電話を頂いた。受付に置きチケットをしておきますと返事。
出かける前でよかった。
出かける前でよかった。
リハーサルでは、なるべく疲れないように、本番に力を温存することを心がけた。本当はそういうことではいけないのだが・・・。
すべて日頃の鍛え方が足りないということだ。至らない。
すべて日頃の鍛え方が足りないということだ。至らない。
リハーサル後、ロビーコンサートの最終合わせ。
今回は、開場が30分早まったので、せわしない。
昼食を慌ただしくとって、ステージ衣装に着替えればもう開場だ。
昼食を慌ただしくとって、ステージ衣装に着替えればもう開場だ。
ロビーコンサート開始の場内アナウンスが入る。
結構たくさんのお客さまがロビーに集まって下さった。
結構たくさんのお客さまがロビーに集まって下さった。
管の五重奏に交代する(写真)。
そしてオケ本番。
今回は、今までのどの本番に比べても、いつもの練習に近い状態で弾けた。
私の場合、本番になると、あがるというのとはちょっと違うが、ふだんの練習にはいない聴衆の存在が結構気になってしまい、精神的に普通に演奏できないことが多い。
私の場合、本番になると、あがるというのとはちょっと違うが、ふだんの練習にはいない聴衆の存在が結構気になってしまい、精神的に普通に演奏できないことが多い。
それが、今回に関してはあまりなく、割合ふだん通りに弾けたと思う。
思うに、演奏会の頭が、学生時代からこれまで何度も弾いて慣れている「マイスタージンガー」だったのがよかったんだろうな。
前回の定期演奏会は、頭が同じワーグナーだが「ローエングリン」3幕。短い曲だったので、わーっとやっている内にすぐ終わってしまって、気分的に落ち着けなかったものだった。
前回の定期演奏会は、頭が同じワーグナーだが「ローエングリン」3幕。短い曲だったので、わーっとやっている内にすぐ終わってしまって、気分的に落ち着けなかったものだった。
中プロの「眠りの森の美女」は、個人的には無難に過ぎ、休憩をはさんでメインの「田園」。
今回、指揮者の意向で、「田園」だけ対向配置をとったので、休憩の間に、セカンド・ヴァイオリンとチェロが場所を交代した。
今回、指揮者の意向で、「田園」だけ対向配置をとったので、休憩の間に、セカンド・ヴァイオリンとチェロが場所を交代した。
「田園」に関しては、引き続き平常心で弾けたが、自分自身としては満足のいく演奏ができなかった。
やはり本番のある5月に2回練習を欠席してしまったのが大きい。要は弾き込み不足だ。
常に音符を追いかけながら弾いていた。
以前書いたが、04年6月に大学の一発オケに参加して、尾高忠明先生の指揮で演奏したことがある。その時、尾高先生は、「楽譜のその場所にきて、ああこういう音だったんだ、と思って弾くのでは遅い。常にその先その先を見ながら弾かなければいけない」とおっしゃっていた。
高校の頃から何度も何度もレコードで聴いて、耳にはなじみきった曲だが、具体的に自らが弾く音符が自分の中に全然入っていなかったと、今終わって痛感する。
本番になってなお、音符を読みながら弾いているのだ。
やはり本番のある5月に2回練習を欠席してしまったのが大きい。要は弾き込み不足だ。
常に音符を追いかけながら弾いていた。
以前書いたが、04年6月に大学の一発オケに参加して、尾高忠明先生の指揮で演奏したことがある。その時、尾高先生は、「楽譜のその場所にきて、ああこういう音だったんだ、と思って弾くのでは遅い。常にその先その先を見ながら弾かなければいけない」とおっしゃっていた。
高校の頃から何度も何度もレコードで聴いて、耳にはなじみきった曲だが、具体的に自らが弾く音符が自分の中に全然入っていなかったと、今終わって痛感する。
本番になってなお、音符を読みながら弾いているのだ。
だから、前日のGPでもそうだったが、弾いていて曲の色彩を感じることができない。
反省が残る。
反省が残る。
そして、ともかく疲れた。
ベートーヴェンは、チャイコフスキーあたりとは違った意味で、弾いていてとても疲れるのだが、これまで弾いた経験のある、どのシンフォニー(2、3、5、7、9番)に比べても、この「田園」という曲は、とりわけ疲れる曲だとわかった。
ベートーヴェンは、チャイコフスキーあたりとは違った意味で、弾いていてとても疲れるのだが、これまで弾いた経験のある、どのシンフォニー(2、3、5、7、9番)に比べても、この「田園」という曲は、とりわけ疲れる曲だとわかった。
個人的に、直前の出張他、業務繁忙の疲れをひきずったまま、GP本番を過ごしたという事情もあるが、それを別にしても、「田園」が疲れる曲だったということだろう。
しかし、そのように反省すべき点や疲労があった一方で、昔から好きなこのシンフォニーを実際に演奏する機会を初めて得て、音楽の場面場面をある程度は楽しむこともできた。
「田園」に取り組みながら以前書いた、
「田園」・・・気力・根気の2楽章
http://blogs.yahoo.co.jp/naokichivla/24121068.html
たった一つのCの音~「田園」第5楽章
http://blogs.yahoo.co.jp/naokichivla/26957162.html
これらは、ヴィオラならではの楽しみ。充分に満喫させてもらった。
「田園」・・・気力・根気の2楽章
http://blogs.yahoo.co.jp/naokichivla/24121068.html
たった一つのCの音~「田園」第5楽章
http://blogs.yahoo.co.jp/naokichivla/26957162.html
これらは、ヴィオラならではの楽しみ。充分に満喫させてもらった。
終楽章は、やはりすばらしい音楽だ。弾いていてちょっとうるうるっときてしまう。
一番最後の弦のコラールから曲締めまでは、もっと落ち着いて弾きたかったが、ちょっとそれまでの興奮が残って、上すべりになってしまったのが悔しい!
一番最後の弦のコラールから曲締めまでは、もっと落ち着いて弾きたかったが、ちょっとそれまでの興奮が残って、上すべりになってしまったのが悔しい!
それにひきかえ、「嵐」は・・・。
正直、弾けたものではない。
あのキザミの連続は、とても私の技量では、弓をちゃんと動かせない。
ここだけの話だが、ほとんど「弾いてるふり」だけだった。
正直、弾けたものではない。
あのキザミの連続は、とても私の技量では、弓をちゃんと動かせない。
ここだけの話だが、ほとんど「弾いてるふり」だけだった。
ともかく、「田園」に関しては、めざす地点までまだまだ先があった。
そんな本番だった。
そんな本番だった。
アンコールは「花のワルツ」。
前日のGPから、指揮者のS先生が、「動いて、うねるように弾け」と指示。
本番のステージ上でも、指揮をしながら、しきりと我々に「もっともっと」とアクションでうながすので、受けて立って(笑)ノリノリで弾いてしまった。
前日のGPから、指揮者のS先生が、「動いて、うねるように弾け」と指示。
本番のステージ上でも、指揮をしながら、しきりと我々に「もっともっと」とアクションでうながすので、受けて立って(笑)ノリノリで弾いてしまった。
今回は、お客さんの入りも、前回の定期演奏会と同じくらい、我々のオケとしてはよかった。
前回と違ってコンチェルトがないので、集客は上々だったのではないか。
終演後、ロビーで、来て下さった知人友人と立ち話。
反省の残る演奏ではあっても、こういうひと時は本当に嬉しい。
本番が終わったという満足感をおぼえる。
前回と違ってコンチェルトがないので、集客は上々だったのではないか。
終演後、ロビーで、来て下さった知人友人と立ち話。
反省の残る演奏ではあっても、こういうひと時は本当に嬉しい。
本番が終わったという満足感をおぼえる。
ヴィオラからは、10人中2人しか参加せず、ちょっとさみしかったが、お客さまが書いて下さったアンケートをまわし読みしたり、次の演奏会に向けての話をしたり、いつものように盛り上がった。
翌日は、ちょっと腕に筋肉痛。
疲れはまったく抜けていない重い身体をひきずって、会社に出かけた。
しかし、こんなに疲れても、オケをやめたいとは全然思わない。
疲れはまったく抜けていない重い身体をひきずって、会社に出かけた。
しかし、こんなに疲れても、オケをやめたいとは全然思わない。
あさっての日曜日から早速練習が始まる。