今日の出島は実によかった。いい当たりから高見盛にすばやくもろ差し、一気に寄って勝ち越し。
今場所好調で上体がそってももちこたえる高見盛だが、今日については両まわしがとれない状態ではさすがに残せなかった。
今場所好調で上体がそってももちこたえる高見盛だが、今日については両まわしがとれない状態ではさすがに残せなかった。
いまだに白星のない岩木山は、今日も安馬の突きにもろく崩れて12敗目。
地力のある人だけに、この崩れ方は腑に落ちない。どこか悪いのだろう。
安馬は、今日は立ち合いに手をちゃんとつかなかった。同様の立ち合いが何番かあったと思うが、今場所の安馬は立ち合いから本来の相撲でない。
地力のある人だけに、この崩れ方は腑に落ちない。どこか悪いのだろう。
安馬は、今日は立ち合いに手をちゃんとつかなかった。同様の立ち合いが何番かあったと思うが、今場所の安馬は立ち合いから本来の相撲でない。
把瑠都は、立ち合いもろ手突きから突き放しにいこうとしたが、そこを安美錦が右からかっぱじくようにいなすと、それがうまくはまって、把瑠都は土俵を自分から飛び出してしまった。
自滅に近い相撲。これで勝ち越してから3連敗。どうしたことか。
自滅に近い相撲。これで勝ち越してから3連敗。どうしたことか。
普天王と稀勢の里は、相四つだけにすぐ左四つになったが、先に上手をとったのは稀勢の里で、普天王に上手を与えないいい形。
あとは積極的に攻めて寄り切った。これだけとれるということは、右腕は大丈夫か。
それにしても、一方の普天王は、まったく右上手をとりにいこうとしなかったが、どうしたことか。
あとは積極的に攻めて寄り切った。これだけとれるということは、右腕は大丈夫か。
それにしても、一方の普天王は、まったく右上手をとりにいこうとしなかったが、どうしたことか。
露鵬と琴奨菊は、琴奨菊が立ち合い右に変化。露鵬の突っ込みをかわして右上手。
あとはがぶって寄った。
不得手の左四つ、しかも上手がとれないのでは、露鵬としても致し方なかった。
しかし、上手をとってからのがぶりはよかったとはいえ、琴奨菊の立ち合いの変化はほめられない。
これで6連勝で7勝5敗。白星がほしかったということなのだろうが。
あとはがぶって寄った。
不得手の左四つ、しかも上手がとれないのでは、露鵬としても致し方なかった。
しかし、上手をとってからのがぶりはよかったとはいえ、琴奨菊の立ち合いの変化はほめられない。
これで6連勝で7勝5敗。白星がほしかったということなのだろうが。
1敗の豊馬将が、抜擢で初の大関戦。
控えでの表情を見ていると平常心でないように思われたが、やはりいつもの相撲がまったくとれなかった。
一応立ち合いに当たりはしたが、栃東に押し込まれ、珍しく上体が高くなった。押し返そうとしたところを、右からのすくい投げに転がった。
これで2敗となったが、豊馬将としてはやむなし。
膝の痛い栃東は9勝目。明日の横綱戦、どの程度とれる状態になっているだろうか。
控えでの表情を見ていると平常心でないように思われたが、やはりいつもの相撲がまったくとれなかった。
一応立ち合いに当たりはしたが、栃東に押し込まれ、珍しく上体が高くなった。押し返そうとしたところを、右からのすくい投げに転がった。
これで2敗となったが、豊馬将としてはやむなし。
膝の痛い栃東は9勝目。明日の横綱戦、どの程度とれる状態になっているだろうか。
琴欧洲と雅山は、琴欧洲が立ち合い突いて出たが、雅山に右腕をたぐられ、突き落とされてのめった時に大きく土俵から足を出してしまった。
昨日、3連勝と調子を上げて勝ち越し、これから横綱に当たろうというのに、誠に残念。
昨日、3連勝と調子を上げて勝ち越し、これから横綱に当たろうというのに、誠に残念。
千代大海は、琴光喜に、本当によく頑張った相撲をとった。えらかった。
傷めた肘は相当痛いのだろうが、今日はよく突っ張り、動いた。一方的な相撲となった。
逆に言えば、ケガ人相手にいいようにとられた琴光喜が情けない。
傷めた肘は相当痛いのだろうが、今日はよく突っ張り、動いた。一方的な相撲となった。
逆に言えば、ケガ人相手にいいようにとられた琴光喜が情けない。
結び朝青龍に魁皇は、場内完全に横綱にはアウエーの状態。
1敗がいなくなった以上、魁皇が横綱に勝って、1差に縮める相撲を何とか期待したいところだ。
立ち合いから左四つの攻防。互いに左を差し、上手がとれない体勢。魁皇としてはここから何とか先に上手をとるなり、おっつけて出るなりしたかったところだが、そういう動きはできなかった。
しばらく横綱の右と魁皇の左の攻め合いとなったが、横綱が攻め勝って右上手。
あとは一気に出て決めた。
魁皇の今場所は、星数ほどには絶好調という感じは受けなかったので、この結果は仕方がないところだ。
一言で言えば気力の差だと思う。魁皇は、充分ではないにせよ、左四つの形になれたのだから、そこから自分に優位な体勢を作っていくべきだったが、そういう意思が見えなかった。2年前の11月場所千秋楽、同じ朝青龍戦(私は魁皇生涯最高の相撲だったと思っている)でのあの気力が見えなかった。
一方の横綱の方が、何とか打開していこうという気力がうかがえた。その気力と動きに魁皇が屈した相撲だ。
1敗がいなくなった以上、魁皇が横綱に勝って、1差に縮める相撲を何とか期待したいところだ。
立ち合いから左四つの攻防。互いに左を差し、上手がとれない体勢。魁皇としてはここから何とか先に上手をとるなり、おっつけて出るなりしたかったところだが、そういう動きはできなかった。
しばらく横綱の右と魁皇の左の攻め合いとなったが、横綱が攻め勝って右上手。
あとは一気に出て決めた。
魁皇の今場所は、星数ほどには絶好調という感じは受けなかったので、この結果は仕方がないところだ。
一言で言えば気力の差だと思う。魁皇は、充分ではないにせよ、左四つの形になれたのだから、そこから自分に優位な体勢を作っていくべきだったが、そういう意思が見えなかった。2年前の11月場所千秋楽、同じ朝青龍戦(私は魁皇生涯最高の相撲だったと思っている)でのあの気力が見えなかった。
一方の横綱の方が、何とか打開していこうという気力がうかがえた。その気力と動きに魁皇が屈した相撲だ。