naokichiオムニバス

68歳、ヴィオラ弾き。ビール大好き。毎日元気。

偶然の不思議

路上などで、偶然知り合いとばったり会うことがある。
後でふりかえってみると、その場所にいたのは予定の行動でも、その瞬間にそこにいたことは、例えばその前にあのコンビニで週刊誌の立ち読みをしていなかったら、とか、あの電車に乗っていなかったら、とか、ほんの少しの違いでありえなかったのであり、偶然の不思議をつくづく感じたりする。

12月31日(日)午後、実家に2泊3日の帰省。
けさ、木更津の実家を出て、千葉まで帰ってきた。
内房線で千葉駅まできてから、バスで最寄りの停留所で下りた。
家に向かっていると、前方から、ご近所アンサンブルでいつもご一緒している、つい3日前に年末最後の練習と忘年会でお会いしたばかりの、ヴィオラのTさんが自転車で走ってくる。
挨拶を交わしてすれちがった。
まあ、ご近所アンサンブルのメンバーなのだから、家の近くで会うこと自体は別に不思議ではない。
しかし、そのバスに乗らずに、駅前で買物でもしていたら、こうはならなかった。

それより、けさの偶然でびっくりしたのは、私がTさんの自転車に気づく前に、Tさんのことを考えていたからだ。
バスを下りて、2日ぶりに家の付近を歩き始めた時に、何故かTさんのことを考えていた。
そこへ、「おはようございます」と声をかけられたので、驚いたのだ。

「その人のことを考えている時に、その人と偶然会う」となると、ただの遭遇に比べて確率は更に下がる。

何年か前、会社の仲間数人で、定期的にカラオケボックスに行って、飲み歌っていたことがある。
2年ほど前、秋葉原を歩いていた時、ふと、「そういえば、あの仲間で最近カラオケに行っていないなあ」と思っていた、まさにその時、「おい!」と声をかけられた。カラオケ仲間のU氏であった。

この時は本当に驚いた。
何か、神の導きで、その時そこで出会ったのではないか、としか思えなかった。

もう一つ。
今日は、帰宅してからまた千葉駅へ出て、そごうの某店で昼食をとった。
出ようと思ったら、隣りの隣りのテーブルに、会社で一緒の職場にいる女性が座っていた。
1日に2回の偶然だった。

しかし、反対の見方をすると、すぐ近くを行き会っていながら、場所、時間、ほんの少しの違いで、偶然会うことなく、終わっていることの方がもっと多いのかもしれない。
かつてのドラマ、「君の名は」のように(古いか)。