naokichiオムニバス

68歳、ヴィオラ弾き。ビール大好き。毎日元気。

理解しづらいこと2つ

その1。

元NHKアナウンサー杉山邦博氏の取材証を、相撲協会がとりあげた一件。

報じられるところでは、杉山氏は、協会を直接批判する発言をしてはいないという。

朝青龍問題では、ワイドショーなどで、多くのコメンテーターが発言しているし、その中には、協会批判に類する意見も出ている。
にもかかわらず、何故杉山氏だけにこういうことが起きたのか。

「相撲評論家」「相撲ジャーナリスト」の肩書きでテレビに出ている人は、記者クラブ会友としての取材証を持たせられない、という理由も挙げられているが、これはいかにもこじつけだ。

それにしても、北の湖理事長が現役力士だった頃から、NHKの相撲放送の中核を担うアナウンサーの一人だった杉山氏は、相撲人気を高めるための貢献、多大なものがあったと思う。
私個人は、杉山氏の実況はあまり好きではなかったが、相撲協会から見たら、恩人の一人であることは間違いない。

それなのに、何故北の湖理事長は、こうした行動に出たのか?
言論の自由報道の自由を脅かすものだとのコメントも新聞などに出ている。その通りだと思う。

自分のいる団体に対して、批判的な発言をした(いや、してはおらず、ただうなずいただけだというのだが)だけで、こういうことをするというのは、あまりにも子供っぽい。

その2。

午後飛び込んできた、安倍首相辞意のニュース。

これもわからない。

何故、今なのか。
どうせやめるなら、みんながやめろやめろと言っていた、参院選惨敗の時点でやめていればよかったのではないか?

それをせずに、内閣改造をして出直したばかり。
つい数日前に、テロ特別措置法の延長には、「職を賭して臨む」と決意表明したばかり。
おととい国会が始まり、施政方針演説をしたばかり。

どれをとっても、何故、今日のタイミングで辞意表明しなければならないのか、まったく説明がつかない。

北の湖理事長と杉山氏の件。そして安倍首相の件。

いずれにも共通するのは、報じられている情報の限りで言えば、「理解しづらいこと」「説明がつかないこと」である点だ。

とすると、それ以外に、「何かの事情がある」ということなのだろう。
どっちの問題も。

とにかく、明日からのワイドショーは、この2つの問題中心になるだろう。
そして、相撲の方は、「朝青龍問題」から「相撲協会問題」にシフトしていくに違いない。