naokichiオムニバス

68歳、ヴィオラ弾き。ビール大好き。毎日元気。

浜野駅に快速停車?

11日(金)の朝日新聞朝刊、千葉地方版に、「浜野駅、快速停車可能に」という見出しの記事が載った。

内房線の浜野駅のホームを長くして、快速電車が停車できるようにするのだそうだ。
工事は09年3月までの予定で、快速の停車については、千葉市とJRが今後協議するとのこと。

千葉市は、02年から、浜野駅への快速停車の要望をJR側に出していたそうだ。

私が子供の頃、内房線は「房総西線」(ぼうそうさいせん)と呼ばれていた。
もちろん、JRではない。国鉄(日本国有鉄道)の時代である。

昭和30年代から40年代にかけては、このあたりの国鉄は、「電化」と「複線化」を進める歴史であった。

そう、私が中学に入学した頃、まだ蒸気機関車が走っていたのだ。
私の中学校は、線路ぞいにあり(今でもそうだ)、校庭に出ていると、轟音をあげて走る黒いSLが見えたものだ。

複線化については、君津までで止まっていて、今もってそこから先は単線である。

「快速電車」については、ちょっと思い出がある。
それまでは、特急とか準急とか急行はあったが、「快速」というのはなかった。

中学校の時、何年生だったか忘れたが、英語の授業の時だった。
英語の担当のNという先生が、授業の途中で、「君たち、今日から快速電車というものが、この木更津まで走ってくるようになったのを知っているか」と突然話し始めた。

そして、

「もう少しすると、そこの線路を快速電車が通るんだが、見てみたいかい」

というのだ。

電車に興味があろうとなかろうと、授業が中断されることに否やのあろうはずがない。

「見たいです、見たいです」という話になって、みんなで窓際までぞろぞろと集まって、快速電車の通過を見たのだった。

さて、朝刊のニュースに話は戻る。
快速が浜野駅に停車する、というのは、近隣の人にとっては朗報だろう。

しかし、その場合、こういうことになるのだ。
  ○=快速停車  ×=快速通過

        当初  現在  予定
  千 葉   ○   ○   ○
  本千葉   ×   ×   ×
  蘇 我   ×   ○   ○
  浜 野   ×   ×   ○
  八幡宿   ×   ○   ○
  五 井   ○   ○   ○
  姉ヶ崎   ×   ○   ○
  長 浦   ×   ○   ○
  袖ヶ浦   ×   ○   ○
  巌 根   ×   ×   ×
  木更津   ○   ○   ○

一番最初に快速電車が運転を始めた時、千葉を出ると、次は五井に停まり、次が木更津であった。
つまり、千葉=木更津間の快速電車の停車駅は、五井だけだったのだ。
まさに「快速」の名にふさわしかった。

それが、姉ヶ崎に停まるようになり、八幡宿に停まるようになり(順番は忘れたが)、どんどん停車駅が増えていった。

現時点でさえ、快速が停車しない駅は3つしかないのだが、それが来年からは、2つになる見込みだということになる。

「快速」の優位性は、もはやまったくないと言っていい。
特に私のように、千葉もしくは蘇我と、木更津の間をもっぱら利用する者としては、これはもうほとんど各駅停車である。どこが快速?という感じだ。