naokichiオムニバス

68歳、ヴィオラ弾き。ビール大好き。毎日元気。

記念硬貨でタクシー代を払った思い出

前の前の記事で、古い通貨のことを書いた。

妻の親戚宅の額には、写真でおわかりの通り、記念硬貨の類もあった。

記念硬貨と言えば、私の場合は、東京オリンピックの1,000円硬貨が一番記憶に残っている。
東京オリンピックインパクト以上に、「1,000円玉」というのが強烈な印象だった。

父が地元の信用金庫に勤めていて、その1,000円硬貨を持って帰ってきた。あれって、まだ実家にあるのかな。

あと、昭和天皇の即位60周年記念の金貨ってありましたよね。あれは、千葉銀行の本店前に行列して引き換えたような記憶がある。10万円だったっけ。
こちらのインパクトは、やはり「金貨」。

で、今、思い出すと、一番面白いというか、情けないエピソードは、確か、長野オリンピックの時の記念硬貨だったと思う。

その日、私は、銀行でその記念硬貨を引き換えて、鞄の中に持っていた。

帰りに、某駅から自宅まで、タクシーに乗った。たぶん飲んでたんだな。ふだんのように最寄り駅から歩いて帰るのがめんどくさかったのだと思う。

で、マンションの前に着いて支払い、という段になって、どういう手違い、勘違いか、財布の中に、払えるだけの金を持っていないことが判明した。

あわてたのだが、「そうだ! 記念硬貨を持ってるじゃないか」ということに思い至った。
記念硬貨といえども、お金はお金。これを使えば、めでたく払える額だった。

で、運転手さんに、「あの、これ、今度出たばかりの記念硬貨なんですけど、これでいいですか?」と言って、受け取ってもらったのだった。
運転手さんも、困惑した様子ではあったが、貴重な記念硬貨が手に入るということで、結構嬉しそうだった。

そんなことがあったなあ。