naokichiオムニバス

68歳、ヴィオラ弾き。ビール大好き。毎日元気。

あの頃とは別人、小田和正

小田(和正)さんのライブで、アンコールに演奏される、「またたく星に願いを」という曲がある。
(「MY HOME TOWN」の2曲目に収録)

これは、必ず、アンコールで演奏される。絶対やる。
オフコース時代だったら、「眠れぬ夜」みたいなものだ。

聴衆も、これを聴かなかったら気がすまない、って感じで待っていると思う。

ところが。

実は、私はこの曲があんまり好きではない。何か肌に合わないのだ。

毎回やるということは、お客さんの要望が高いことに加えて、演奏する側も、この曲が好きなのだろう。

でも、私はあんまり・・・。

必ず毎回やるから、「どうせ、今日もやるんだろうな」と思っていて、始まると、ああやっぱり、と立つことになるんだけどね。

ライブの経験がおありの方はご存知の通り、この曲、盛り上がりのところで、みんなで両腕を高く上げて、左右に振るのがお約束。

これ、いつ頃から始まったんだったかな。

武道館みたいな大きい会場で、みんながこれをやってる光景って、何か、宗教の集会みたいなものを思い起こさせる。

まあ、曲の好みの話は置くとして。

私が、毎回、この曲をライブで聴きながら思うのは、小田さんも変わったなあ・・・ということだ。

ステージで飛びはねながら、聴衆に、両腕を振る動作をうながしている、その小田さん本人が、かつて、オフコース時代には、ほとんどMCがないステージをやっていたことを、私は知っている。

「We are」、「over」のツアーあたりが特にそうだった。
「僕たちは音楽で勝負する」と言いたげに、次から次へとひたすら歌い、演奏していた、あの頃のオフコース
近寄りがたい、ストイックなイメージが強かった、オフコース

今、しきりと曲間にしゃべって、冗談なんか言って、お客さんを笑わせたりしている姿だけでも、信じられないところが、私にはある。

まして、「またたく星に願いを」での小田さんというのは、あの時代を知っている者からすると、もう、これは、別人(笑)という他はない。
「小田さん、どうしちゃったの? 一体、何があったの?」と(笑)。

普通、歳をとるに従って、ステージも落ち着いてくるもんだと思うのだが、逆だもんね。
今度の土曜日には61歳になるっていうのに、ますますはじける小田さん。

すごい人だ・・・。