今、放映されているのは、山登りの設定なのだが、最後に、犬のぬいぐるみ(抽選?でもらえる)が、最後に、北大路欣也の「あーっ」という声とともに、山の向こう側に落ちる場面で、「オチ」となる。
これを観て思ったのだが、テレビの視聴者の中には、登山中の滑落事故で、自分が、あるいは家族が、ケガをした、死にそうになった、あるいは死んでしまった、という人も少なくないだろう。
そういう人が、このCMを観た時には、きっと、癒えない心の傷が痛むのではないだろうか。
私などだと、「ありゃま、落っこっちゃったよ」と、笑って観てしまうのだが。
少し以前に、焼肉のタレのCMで、「焼肉焼いても、家焼くな」と、牛が囃すように歌うのがあった。
あれを観た時にも、大小問わず、自分の家で火事を出した経験のある人には、観ていて辛いCMだろうと思ったものだ。
面白さ、笑いを追求する中で、人の心を傷つけてしまうような企画制作(CMだけでなく、番組も)にならないように、できるだけ考えてほしいものだと思う。