コミュニケーション、メッセージには、「言語的」、「非言語的」の二面があると言われる。
新聞の投稿記事自体を読んでいないので、断定的には言えないが、おそらく、小田(和正)さんの「発言」だけを、つまり「言語的」な部分だけを引用している内容だと思う。
活字になったものは、読む人には、「言語的」にしか伝わらないから、小田さんに対する、マイナスイメージがひろがる結果になるだろう。
しかし、「切り取られた一部のもの」であっても、テレビの画面を観るのであれば、これは相当違う。
小田さんのものの言い方(ニュアンス)、表情、その場にいたオーディエンスの反応など、「非言語的」な要素もわかるから。
たぶん、小田ファンでない人であっても、テレビで「ババァ」発言を観て感じるものと、新聞の投書欄の活字を見て感じるものは、かなり違うだろう。
後者は、間接情報、要するに「伝聞」に近いものになっているから。
後者は、間接情報、要するに「伝聞」に近いものになっているから。
ファンは、長年のつきあいを経て、小田さんについて、「非言語的」な情報、あるいは感情のストックが豊富だから、「ババァ」発言についても、何とも思わない人が多いはずだ。
そして、新聞記事を読んだ、ファンでも何でもない人にとっては、「言語的」情報しかない。
この差は大きい。
情報量、情報の内容(質)の差。
新聞投書が発端となった、この件は、その点についても考えさせられた。